「普段着」の日朝交流を |
大阪で尽力する 若林元市、千鶴夫妻 大阪で日朝友好のため尽力している若林元市、千鶴さん夫妻。 夫の元市さんの周りには幼い頃から在日がたくさんいた。チョゴリが切られるなどの「差別事件」に接し、「民族差別に敏感」な同氏は、在日にもっと深い関心を持つようになった。 氏が所属する労働組合(港合同、田中機械支部)は、「万景峰−92」号の新潟への入港を阻もうとする動きが台頭した時、これに反対して署名運動をした。総聯大阪大港支部とも付き合いは深い。 3年前から西大阪初級を訪れるようになり、「行事にはできるだけ顔を出している。普段着での日朝交流が重要だ」と強調する。 一方、妻・千鶴さんは市立中学校の国語教諭。大阪市学校図書館協議会の会員でもある。今年5月、同協議会の総会で朝鮮学校の会員資格を認めることを提案。「大阪朝鮮学園」として正式に入会が実現すると、今まで門戸が閉ざされていた「青少年読書感想文全国コンクール」に朝鮮学校の生徒も出品できるようになった。 今年西大阪初級で公開授業を参観したとき、「教育者の立場から見て、教員と生徒の密接なコミュニケーションにとても共感」し、城北、西大阪初級に百科事典、読書感想文用の課題図書などそれぞれ約100冊の図書を寄贈した。 今ではウリハッキョの行事に元市さんと二人で参加するようになった千鶴さん。「子どもたちにはたくさんの本を読んでもらい、心身ともに健やかに成長してほしい」と語る。 [朝鮮新報 2005.12.27] |