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〈2006年サッカーW杯アジア最終予選〉 朝鮮代表に選ばれた2人の同胞Jリーガーに聞く

 朝鮮代表に選ばれた2人の在日同胞Jリーガー、安英学選手(名古屋グランパスエイト)と李漢宰選手(サンフレッチェ広島)に話を聞いた。(鄭茂憲記者)

▼安英学選手

−今の心境を。
 不安や緊張感はない

−対日本戦が決まってから、各テレビ局から引っ張りだこのようだが。
 日本の方たちに在日のことを知ってもらえるいい機会だと思うから、喜んでインタビューに応じている。

−日本、イラン、バーレーンという、強豪ひしめくグループだが。
 楽な試合は一つもないが、厳しい組み合わせだからこそ、このグループで勝ちあがってW杯に行きたい。できれば、日本と一緒に出場したい。自分たちがかけ橋になって、日本と朝鮮の選手たちの交流もできるし、朝鮮の選手たちの素顔も知ってもらえると思うから。

−代表の重みは感じるのか。
 幼い頃から朝鮮学校で学んできたからとても感じる。そういうものを背負ってないと、朝鮮の人たちに対して失礼だとも思う。代表のユニフォームを着て、「愛国歌」を聞く時はとくに感じる。

▼李漢宰選手

代表で求められているものは。
 攻撃のバリエーションを広げるための前線への絡みや連係だと思う。リズムを変えるための、少ないタッチでのプレーが求められている。そして得点することもだ。

期待に対する不安は。
 多少の不安はあるが、それよりも今まで経験したことのない大舞台にチャレンジできる喜びの方が大きい。失敗は恐れていない。

ネックになる試合は。
 初戦。日本戦だということよりも、初戦をものにすることによって、次の試合への勢いにつながるからだ。相手はホームだから、負けると大きな痛手になる。その心理をうまくついていきたい。初戦をものにできれば、W杯出場にぐんと近づく。まずは合宿でポジションを確保して初戦のピッチに自分が立ちたい。

ずばりW杯出場の可能性は。
 50%。厳しい試合の連続だけれど、どのチームにもチャンスはある。

[朝鮮新報 2005.2.1]