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〈「2月の名節」慶祝 駅伝、マラソン大会〉 大阪 「みんなのお祭り、続けなぁ」

子どもから大人まで 約400人が力走

 「2月の名節」慶祝大阪府朝鮮駅伝・マラソン大会(大阪府朝鮮陸上競技協会主催)が6日、大阪市の長居第2陸上競技場で行われ、約400人の選手たちを含む大会関係者、同胞ら約2700人でにぎわった。体育連合会の成斗嬉副会長らも応援に駆けつけた。

 1956年から行われ、今年で48回目を迎える同大会は、大阪府下のスポーツ大会では2番目に長い歴史と伝統を誇る。過去に一度だけ、インフルエンザの流行と大雨が重なり、中止せざるをえなかったが、それ以外は毎年開催されてきた。同協会の李宇眞会長(大阪体育協会会長兼)は、「マラソンを通じて心身を鍛え、国際舞台で活躍できるよう日々努力してほしい」と選手たちを激励した。

計62チームが参加

「パーン!」。スタートに合図とともに勢いよく飛び出していく選手たち

 大会は、同競技場や球技場などがある長居公園を周回するコースが使われた。マラソン部門(団体と個人)には初級部女子10チーム、青年女子5チーム、一般2チーム、駅伝部門には、初級部男子11チーム、青年男子16チーム、中級部混合18チームの計62チームが参加した。全員が一周(競技場内含む)約3.2キロを力走した。

 「チャルハラ(がんばれ)〜!」「もう少し〜!」 同胞、教員、生徒らはスタンドやコースの傍らで、横断幕などを掲げて、力いっぱい声援を送った。

 はじめは笑顔で余裕を感じさせた選手たちだったが、競技場に戻ってきた時には形相が変わっていた。しかし、観客たちの温かい声を浴びながら、一生懸命走り通した。ゴールに着いたとたんに倒れてしまう選手も何人かいたが、その表情は解放感と達成感に満ちあふれていた。

3連覇、5連覇も

青年男子駅伝部門で優勝した東淀川チーム

 「3、4年生の時も1位だったので、少し自信はあったかな」とはにかみながら語るのは、初級部女子マラソン部門で3連覇を達成した崔伽倻さん(初5、泉州初級)。舞踊部、バレーボール部の2つのサークルをかけ持つかたわら、週2回日本の陸上チームで汗を流してもいる。もっと速くなりたいのだそうだ。

 自宅周辺を走るなど、日々練習を怠らなかったという伽倻さんは、「初級部最後となる来年も、必ず優勝したい」と意気込みを見せた。

 青年男子駅伝部門で見事4連覇の快挙を手にしたのは、東淀川チームことコサリFCだ。

 今年で結成21年目を迎える伝統あるサッカークラブで、メンバーは現在20人ほど。朝青中央体育大会のサッカー部門でも、優勝や入賞を果たしてきた。大会には、十数年前に1回出場したきりだったが、45回大会から復活。サッカーで鍛え上げた力強い走りで勝ち続けている。

 「週1回の練習で体力があり余っていたので、マラソンで発散することができた」と笑顔で語るのは金哲生監督(24)。「ぶっつけ本番で参加したから、少々不安はあったけど、目標通り4連覇を達成できたので、今はうれしさと安堵感でいっぱいです。来年? もちろん5連覇を狙いますよ。メンバーの仲の良さを生かしたい」。

「必死な姿楽しい」

入賞者にメダルとトロフィーを授与

 一般マラソン部門に参加し、若者に引けを取らない走りで準優勝を果たした旭都支部。今回は4人で出場した。

 大会の「名物男」と言われる同支部の韓明秀副委員長は、初級部6年の時から参加し、個人優勝や区間賞などを手にしてきた。朝大、朝青時代も走りを止めたことはなかったという。

 「タイムだけにこだわっているんじゃなく、ゴール目指して必死で走っている姿を見るのが楽しいんや」

 娘2人も代表に選ばれ、大会に家族で参加したとうれしそうに語る韓さん。「この大会は学校、支部、家族らみんなのお祭りや。地域の輪を保ち、いっそう広げていくためにも、ずっと続けていかなあかん」。

 「2月の名節」をみんなで盛り上げようと久しぶりに参加した康昌明委員長は、「走って気分爽快。青春時代がよぎった。なんでもみんなでやっていくことが大事」と白い歯を見せた。(崔良先記者)

【競技成績】
 ▲初級部男子(団体)−@生野A城北B東大阪

 ▲初級部女子(団体)−@泉州A東大阪B西大阪

 ▲中級部(男女混合)

 1年生@東大阪1班A東大阪4班B東大阪3班
 2年生@東大阪1班A東大阪4班B東大阪3班
 3年生@東大阪2班A東大阪3班B北大阪1班

 ▲青年男子−@朝青東淀川支部A朝青生野西支部B朝青生野東支部

 ▲青年女子−@朝青商工会支部(A)A朝青城北合同チームB朝青商工会支部(B)

 ▲一般男子−@総聯中西支部A総聯旭都支部

[朝鮮新報 2005.2.17]