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「白頭山賞」国際フィギュアに出場 東北初中高初級部6年 安瑜順さん

 【平壌発=李松鶴記者】2月15〜17日にかけて平壌で行われた第14回「白頭山賞」国際フィギュア祭典に、東北朝鮮初中高級学校初級部6年の安瑜順さん(12)が出場した。

 安さんは祭典期間、「ハンガリア狂詩曲5番」「白鳥の湖」などの名曲に合わせて優雅な演技を披露。平壌市民、各国の選手たちから惜しみない拍手をもらった。

 安さんがフィギュアスケートを始めたきっかけは、冬休みにあったフィギュア3日間体験だった。

 「オモニに『休みだからって家でゴロゴロしてないで行ってきなさい』って言われて…」

 これがきっかけでフィギュアスケートを始めた安さんはその後、素質を開花させ、昨年行われた宮城県小学生大会では5位に入賞した。

 安さんの付き添いで来た父、安福洙さん(47)は「本当は娘の才能と素質を確かめてもらおうと平壌に来た。それがこんな大きな大会に出場することになって。本人はもちろん私もびっくりしている」と語った。

 国内、国際大会で優秀な成績を収めている外国の選手が多く出場していることもあり、安さんは自分の出番が終わっても控え室には戻らず、各国の選手の演技をひとつでも見逃すまいとリンクの真横で目を皿のようにして見入っていた。

 朝鮮を訪問するのは初めてという安さん。短期間ではあったが、朝鮮の同年代の選手とはすぐに打ち解け、「日本ではどんな練習をするのか、日本のコーチはどうかなどと質問攻めにあった」そうだ。

 すべての公演が終わったあとには朝鮮の選手たちが安さんの周りに集まり、「記念写真を一緒に撮ろう」と人気者だった。

 安さんの演技を観覧した平壌市民たちも、「総聯の幼い選手が大人顔負けの演技をするのを見て、とてもうれしかった。どこに住んでいようが、わが民族は優秀なんだということを実感した」「娘は今3歳だが、今からフィギュアスケートを習わせて、安選手のようなすばらしい選手にしたい」と感想を述べた。

 「4月からは中級部にあがるので、全日本ジュニア大会に出場すること」が当面の目標。

 平壌で行われた国際祭典で多くの関心を集めた安瑜順選手。さらなる活躍が期待される。

[朝鮮新報 2005.3.3]