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東京・台東 朝・日親善サッカー スポーツが友好の「起爆剤」に 市民レベルでの交流を

 東京朝鮮第1初中級学校運動場で5日、「フレンドシップジャパン&コリア2005台東(東京)朝・日親善サッカーフェスティバル」が催された。地域の民間交流を目的としたこの場に、同胞、日本人ら総勢150余人が参加した。参加者らはサッカーを楽しんだあと、焼肉をほおばり和やかな雰囲気の中、交流を楽しんだ。地域活動を重視して活動してきた成果がこの日のサッカー大会へとつながった。

地道な交流が実る

試合を終えて、記念撮影

 同フェスティバル実行委員の一人である女性同盟東京・台東支部の韓恵淑国際部長(非専従、42)は10数年来、子どもを通じた同地域の日本人との交流を深めてきた。そんな中、今年2月に行われた「朝・日親善の集い」の場で、サッカー大会開催の話が持ち上がり、ぜひやろうじゃないかということで盛り上がった。

 フェスティバル開催にあたって韓さんは、台東地域の元青商会会長である金一恵さん(44)に協力を求めた。快く応じた金さんや日本人らで実行委員会を構成する運びとなった。

 スポーツや芸術などを通じた地域の幅広い民間交流を進める、地域の親ぼくを深めていくことが朝・日友好の起爆剤≠ノもなると韓さんは感じていたという。

 また、青商会を中心とした新しい世代が地域の日本人と共にサッカーで汗を流し交流することによって、朝・日間に横たわるさまざまな問題を吹き飛ばし、それが朝・日友好のさらなる飛躍につながればという思いもあったようだ。

 当日は小学校低学年・高学年、大人の各部門に分かれて試合が行われた。和気あいあいとした雰囲気のなかで選手らは心底サッカーを楽しんでいた。

活動の継続に意義

焼肉を食べながら片手にビールを持ち「乾杯!」

 「勝ち負けではなく共に汗を流すことがより重要だ」と、ある同胞は語る。

 それでも、大人の部に出場した「往年の名選手」たちは必死にボールを追う。その姿を見て同胞たちも大きな声援を送った。名プレーも続出。台東地域青商会・OBチームはコアラサッカークラブ父母・スタッフチームに圧倒的な強さを見せつけた。重い体でボールに食らいつく様は時に同胞らの笑いをさそった。「名プレーヤー」たちの熱気も十分に伝わってきた。

 大人の部で4点を決め、グッドプレー賞に輝いた実行委員会代表の金一恵さんは「大成功だ。地域に根付いて地元の人と仲良くしていくことは大事なこと。サッカーも楽しめたし、今日一日を有意義に過ごせた」と笑顔で語った。

 また、実行委員メンバーでコアラサッカークラブ代表の小池正弘さん(48)は「地道な活動が政治を動かす。同じ地域で生活している人と仲良くすることが大切」としながら、一番重要なのはこのような活動を続けていくことだと強調した。

 試合後には青空の下、同胞、日本人ら参加者全員が七輪を囲み祝杯をあげ、女性同盟のオモニらが朝から準備した焼肉をおいしそうにほおばった。冷えたビールを片手に話に花を咲かせ、笑い声は終始絶えなかった。

 自らは試合に出場しなかったが、次回は必ず出場したいとあいさつした、東京朝鮮第1初中級学校の林桂澔校長は「次回もぜひ当運動場での開催を」と交流の継続をうたった。

 サッカーを通して互いが「知りあい、理解し、認め合える」有意義な一日となった。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2005.6.11]