地元の同胞ら、売店準備に奔走 1000人の食事、万全の対策 |
「コマチュックの雰囲気を盛り上げよう」−静岡のオモニたちが大会成功のために立ち上がった。 会場入り口付近の活気あふれる売店には、地元・静岡の女性同盟、オモニ会、朝青、青商会、オモニ会OG、総聯静岡県本部、静岡初中教員、イオ信用組合職員、愛知中高オモニ会ら50人以上が準備したピビンバ、キムチなどの朝鮮料理があふれんばかりに並んだ。 中心となった静岡のオモニたちはほとんどが仕事を持っている。大会期間中も仕事の合間をぬって現地に駆けつけた。静岡県で「コマチュック」大会が開催されるのは初めて。1千人以上の同胞が集まるため、食材の量など要領をつかむのも大変だったようだ。
静岡初中を卒業したオモニたちのOG組織、「サラン会」の具良枝氏(50)は静岡中部支部の女性同盟委員長(非専従)でもある。「学父母が少ない静岡で私たちができる準備を行ってきた。職業を持つオモニが多いなか、主に学校で、食べ物の下ごしらえをした」。 また、愛知中高オモニ会のオモニら5人も同じ学区内ということで駆けつけた。金英玉会長(46)は「静岡初中と愛知中高は兄弟みたいなもの。困っているときはお互いに助けあってきた。このコマチュック大会にうちの子供も育ててもらった。そんな大会への恩返しのためなら全国どこへでも行きますよ」とほほ笑む。 静岡のオモニたちに、3日間のうち一日以上必ず参加してくれるよう呼びかけた静岡初中オモニ会の張幸子会長(42)は、「4月にコマチュック静岡開催の話をきいて前回開催の三重にも相談し、メニューなどを考えた。下準備は女性同盟県本部委員長がしてくれた。学校に残って食材の下ごしらえをしてくれたオモニたちもいる」。暑いさなかの大会で、食の安全にもオモニたちは万全の注意を払った。3日間の売り上げは、静岡初中の防災フィルム張りつけなどにも使われる。 一方、地元静岡、長野合同チームに送る同胞の声援が目立った。具広成監督(静岡初中教員、23)は「結果は3部に甘んじたが、県下同胞らのバックアップのおかげでチームのコンディションは良かった。食事以外にもゼリー、ドリンクなどを用意してくれ、とてもありがたかった」と語った。 静岡初中の尹史瑛選手(6年)も「オモニたちの応援のおかげで2勝することができた。お互い泊り込みながらの合同練習で長野の生徒とも仲良くなった」と満面の笑顔を浮かべた。 [朝鮮新報 2005.8.4] |