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山で元気!−唐松岳(長野県、2696.4m)

 8月6日、京都留学同OBの登山クラブ「山遊会」一行男子7、女子5人は3台の車に分乗し、名神、中央道、長野道を突っ走り安曇野で一休憩、八方山麓のホテル、白馬メルヘンハウスに着いた。28回目の山行になるが、今回は贅沢な2泊3日の旅程。最終日は栂池自然園散策のおまけまで。

 唐松岳登山はゴンドラリフト、アルペンクワッド、グラードリフトを乗り継ぎ、1840メートルまで一気に登ることができ、3000メートル級の登山が楽に体験できる山。体力が落ちだした中高年がチャレンジしたい山の1つだ。

八方池山荘前で「山遊会」会員一同記念写真

 翌朝、7時30分の出発がロープウェイ乗車券を忘れ1時間遅れの出発、いつものように「健脚組」と「ゆっくり組」の2班に分かれた。8時30分、「健脚組」は八方池山荘前で記念撮影後、山荘を後に快調に飛ばす。八方ケルンで小休憩を取る。晴れていれば、白馬三山と不帰の嶮の美しい山が見えるところだが今日は残念、ガスがきつく山並みは見えない。

 展望は利かなくても、高山植物の多いところだ。ニッコウキスゲがあちこちで黄色い派手な顔を覗かせている。水滴をたっぷりつけたハクサンシャジンの釣鐘型の花が美しい。丸山ケルンからはしんどい急登が続くが、1時間もかからず頂上山頂に着いた。遅れた女性としんがりのリーダーと先行隊が頂上山頂でやっと会える。雲行きが怪しい。昼食を取り、すぐ下山する。丸山ケルンの急な下りのガレ場の下に雪がたくさん残っている。雪で首筋を冷やし一休憩したとたん、雷鳴とどろき、バケツの水をひっくり返したような土砂降りの雨が降り出す。雷の怖い金勇次氏はゴムマリのように飛び上がり、転がるかのごとき猛スピードで一気にリフト乗り場まで駆け下りる。「後続の女性群を省みない男は最低よ、敵前逃亡行為だ」と、夕食後の酒盛りの愉しい反省会で、サブリーダーと金勇次氏は女性たちから辛らつな批判を受けた。(京都留学同OBの登山クラブ「山遊会」幹事 金相煥)

 【コースとタイム】ゴンドラリフト八方駅〜八方池山荘〜第1ケルン〜第3ケルン・八方池〜丸山ケルン〜唐松岳頂上山荘〜唐松岳、復路・往路と同。10キロ、往復6時間10分。

[朝鮮新報 2005.9.16]