05年世界柔道 朝鮮のケ・スンヒ 大会3連覇 |
数十万人の市民らが出迎え 平壌で凱旋パレード
朝鮮のケ・スンヒ選手(27)がエジプト・カイロで行われた2005年世界柔道選手権大会(8〜11日)の女子57キロ級で優勝、大会3連覇を果たし17日、朝鮮に帰国した。平壌市内では凱旋パレードが盛大に催され、十数万人の市民らが花束を持ち、ケンガリを叩きながら「歓迎、ケ・スンヒ」「チャンハダ、ケ・スンヒ」などと声を上げながら熱烈に歓迎した。 ケ・スンヒ選手は第1試合でスウェーデンの選手を破ったあと、米国、オーストリア、キューバの選手にいずれも一本勝ちして決勝に駒を進めた。10日の決勝戦でケ選手は、昨年のアテネオリンピック決勝で敗北を喫したドイツのボーニッシュ選手を試合開始38秒、内またで破った。 一方、女子52キロ級では朝鮮のアン・グムエ選手が3位に入った。 ケ選手は今大会の優勝で、01年ミュンヘン世界選手権(52キロ級)、03年大阪世界選手権(57キロ級)に続いて大会3連覇を記録し、世界にその名を轟かせた。
朝鮮中央テレビでも11日、世界柔道選手権大会にケ選手が優勝したことを大々的に報道した。朝鮮中央テレビはケ選手を、「世界女子柔道界の驚異的な人物で、絶対に負けない勝利者」とし、96年のアトランタオリンピックの女子48キロ級決勝で日本の谷亮子選手を退け、金メダルを獲得したあと、女子柔道界を牽引してきたと褒め称えた。 また、今大会5試合中、4試合を一本勝ちで優勝を勝ち取ったケ選手は、国際柔道連盟(JIF)教育分科委員会から各階級の優勝者中、優秀な技術と模範を見せたとの評価を得て「ベストプレーヤー賞」も合わせて獲得した。 連合ニュースによるとケ選手は、「(北南統一チームを作ることで合意した)ドーハ・アジア大会でも金メダルを取りたい。一つの民族として、共にメダルをたくさん獲得できればいい」と感想を述べた。 歓迎宴会も 17日、帰国したケ選手を朝鮮労働党中央委員会の金仲麟書記、体育指導委員会の文在徳委員長、内閣事務局のキム・ヨンホ局長などが出迎えた。また、19日には、ケ選手を歓迎する集いが人民文化宮殿で行われ、朝鮮労働党中央委員会の金仲麟書記をはじめ、平壌市内の体育人、勤労者らが参加。夜には朝鮮内閣主催の歓迎宴会が行われた。 集いでは体育指導委員会の文在徳委員長の歓迎演説があった。 ケ選手は宴会の席で、「国威をかけて必ず勝つという気持ちで戦った。応援してくれた朝鮮のすべての人々が力の源だった」と語った。 [朝鮮新報 2005.9.29] |