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在日バスケ 各協会総括、抱負

 涼しい秋風が吹き始めた昨今、夏の学生大会でのさまざまな出来事や、数々の涙が思い起こされる。今回は在日バスケ全体のレベルアップのためになればと、各協会会長、理事長にコメントをいただいた。

【京都協会】

 学生数減少の中、部員の確保、拡大のために長期的計画を練り活動してきた。初級部バスケ部が存在しない中、5年前から「チャララ」バスケ教室を開催し、府立体育館で練習もしてきた。教員、籠球団が一丸となり、初、中、高における一貫した指導を試みた。何よりもバスケを楽しみながら、忍耐力を養うことを重点においてきた。昨年10月には「京都朝中バスケ部父母会」が発足した。今年度学生中央大会では中級部男女が決勝進出、惜敗したが関係者、父母たちに感動を与え、大切な教訓も得ることができた。指導員たちにとっては、ボールキープ力の向上、プレッシャーに負けない精神力を持たせることなど、課題も明確になった。来学年度には京都朝高女子も再建されることを年頭に置きながら、協会としてのサポート、京都全体の技術向上のために最善を尽くしたい。

【兵庫協会】

 今年度、学生中央大会での中級部、高級部の結果を協会、教員たちで総括した。3年前から協会役員が尼崎朝中の指導にあたり、初めての3位入賞。年末には「神戸CUP」(中学生大会)を開催し、今後、学生大会で優勝できる水準まで技術を向上させ、各学校との連携を深めていくことを確認した。

【神奈川協議会】

 12月に開催される中央大会の準備を順調に進めている。今回を機に協議会から協会への移行設立を実現し、活性化を計っている。今年度には神奈川初級のバスケ大会参加、神奈川朝中女子バスケ部も再建され、今後学生たちのサポートを積極的に行い、バスケを通じた、神奈川同胞ネットワークを作っていきたい。

【埼玉協議会】

 協議会として、埼玉初級バスケ部の活動を多方面的に支援してきた。学生たちは中体連、スポーツ少年団の試合やウリ学校同士の練習試合で次第に実力をつけてきた。父母たちの関心も高まり、ヘバラギCUPでは女子が初の準優勝。埼玉体育協会結成50周年記念会ではフリースロー大会も実施し関心を高めることができた。以後、協会が中心となり学校、籠球団発展のためOBを集結させ、埼玉のバスケ人口を増加させたい。

【九州地方】

 さる8月16日に「九州朝高OB会」が結成された。九州地方のバスケの伝統を守っていくため、40人のOBが集まり、九州初中体育館でモデルゲームなどを行った。学生たちのサポート、籠球団結成などをテーマに活動していくことが提案された。今夏は初級部がヘバラギCUPに初参加、初優勝したこともあり、父母、OBの熱意も高い。優勝祝賀会では新ユニホーム、デジタイマー、道具一式が寄贈された。学生たちの決意も固い。他地方の大会に参加し、バスケの楽しみや、難しさ、関係者の情熱を熱く感じた。OB会を中心に小中高の連携をしっかりと持ち九州バスケの新しい歴史を作っていきたい。

【東京協会】

 学生中央大会で中級部門東京第4のアベック優勝、高校男子優勝、女子2位と、着実に結果が出始めた。第3次ヘバラギCUPをはじめ、小、中、高、一般(大学含む)と確立したラインが機能し始めた証。今後、コーチングクリニック、審判講習会を催し、教員たちのスキルアップを実現したい。初級部だけではなく、中学でも選抜チームを組み集中指導をし、各校の技術向上を実現できるよう計画を立てている。10月10日には今年度2回目の審判講習会兼勉強会を開いた。韓栄一トレーナーを招き、効率的なアップ法、基礎体力作りの学習を行った。指導員の指導力アップ、連携強化により東京のバスケを盛り上げたい。

【東京朝高OB会】

 今年度は、ヘバラギCUPのサポートとして24秒計を寄贈することができた。9月に定例会を開き、アンケートの分析結果を元に今後の活動方針を検討した。OB会、協会の連携を深め、各セクションでの目標設定をワンランクアップさせる、若手とベテランとのコンビネーションを大切にする、学生たちが朝高生に至るまでに自立できるような大会運営のサポート、来春の総会準備を確認した。何よりも東京朝高のインターハイ出場に向けて、多方面的に活動していきたい。11月8日に行われる第4回チャリティーゴルフコンペの段取りも再度確認した。

[朝鮮新報 2005.10.21]