〈第34回在日本朝鮮人バレーボール大会〉 男子 14年ぶりに兵庫が優勝、女子 大阪が3年連続で制覇 |
第34回在日本朝鮮人バレーボール大会が22、23の両日、大阪市立東淀川体育館で行われ、選手、関係者ら約140人が参加した。また、粥川昌・日本バレーボール協会貝塚ナショナルトレーニングセンター長、河合信行・大阪府バレーボール協会常務理事が出席した。男子は4チーム(総聯兵庫、総聯大阪、総聯東京、朝鮮大学校)、女子は5チーム(総聯兵庫、総聯大阪、総聯東京、総聯東海、朝鮮大学校)が参加し、それぞれ2日間にわたってリーグ戦、順位決定戦が行われた。 エースをおとりに
男子は初日、兵庫、大阪、朝大が2勝1敗で並んだがセット数で上回った兵庫と大阪が決勝へ進み、14年ぶりに兵庫が優勝した。 2年ぶりの対決となった兵庫×大阪の決勝では、兵庫がスタートダッシュに成功し、大差で1セット目を先取。2セット目に入り大阪もチームの波を取り戻し試合は1−1の振り出しに戻った。 3セット目、両チームとも一進一退の好ゲームとなった。エースの高いアタック、早い攻撃の兵庫に対し、強烈なジャンプサーブ、190センチ近い高いブロックで応戦する大阪。 「初日、エースが徹底マークされ、勝つにはノーマークのセンターのクイック攻撃しかない」と兵庫・セッターの金憲誠選手(27)。
その思わく通り、相手の攻撃を拾ってつないで、エースをおとりにしたセンターのクイックで、常に相手ブロックを一枚にし、試合を優勢に進めた。 昨年2位の朝大は1セット差で決勝に進めず涙をのんだが3位決定戦で東京をくだし、結果3位。 東京は終始チームの流れを取り戻せず4位に終わった。 一方女子は、初日から大阪が順調に勝ち進み3連覇を果たした。昨年惜しくもメダルに手が届かなかった朝大は、1年間の練習成果を発揮し2位。3位には兵庫が入賞した。 最優秀選手に輝いた総聯兵庫の金憲誠選手は優勝の要因を振り返り、「チームが一丸となって一年間練習した。背の低さを守備強化でカバーし、つなぎのバレーを目指した。これさえできれば大阪に勝てるという意識をチーム内で明確にし、練習に励んだ成果が14年ぶりの優勝をもたらした。」と述べた。 また、朴進行主将(28)は「自身、中3以来の優勝を味わった。何よりこのメンバーで大阪を倒しての優勝が素直にうれしい。来年は今より質の高いバレーを目指し、連覇をねらいたい」と語った。 第6回定期総会も 初日の試合後、在日本朝鮮人バレーボール協会第6回定期総会が選手参加のもとに行われ、3年間のバレーボール協会の事業報告、来年北海道での中央オモニバレーボール大会(隔年)の開催が決定された。 なお、2日目には今総会の一環として大阪、兵庫、和歌山の排球団OBたちによる試合が行われた。(李幸英記者) [朝鮮新報 2005.10.27] |