観覧者から大きな拍手

　北九州市八幡西区陸上記録会（主催＝北九州市教育委員会、主管＝北九州市小学校体育連盟）が１２日、北九州市八幡西区本城陸上競技場で行われ、北九州朝鮮初級学校の初級部６年生ら２３人中２０人が初参加した。

大会初参加に笑顔を浮かべる生徒たち

　同記念会にはこれまで「各種学校」にあたる朝鮮学校の参加は認められていなかったが、北九州市教委や小体連が認めた。

　同校では日本学校の教員やPTAと交流を深め、北九州市教育委員会、福岡県教職員組合、「朝鮮学校を支える会」（服部弘昭会長）などにも積極的に働きかけてきた。７月に市教委と小体連に打診したところ、認定され競技参加にいたった。本年度はオープン参加形式だったが、来年度から正式加盟できるように話し合っていく。

　また、競技に参加できるようになったことを聞いた「朝鮮学校を支える会」はユニフォームを作ろうと運動を展開し、大会前日に３０着を贈った。

　大会開会あいさつをした金丸輝巳さん（小体連八幡西区会長、赤坂小校長）が、北九州朝鮮初級学校の生徒たちが大会に初めて参加していることを紹介すると、約３０００人の観覧者らから大きな拍手が送られた。

　大会には、八幡西区公立小学校の３３校と北九州初級が参加し、２７２人の生徒らが出場。北九州初級の生徒らは１００メートル、４００メートルリレー、８００メートル、棒高跳び、走り幅跳びにそれぞれ出場し、姜希蘭さんが１００メートルで１０２人中、８位入賞を果たした。以後、バスケットボール、サッカー大会にも出場する。

作品展にも参加

　同校は９月１７、１８の両日、北九州市立浅川小学校で行われた八幡西区小学校学童理科作品展（主催＝同市教委、主管＝同市小学校文化連盟）にも初出品した。同作品展への出品もこれまで認められていなかったが、小文連に掛け合い認定許可を得た。

　参加した３４校からの総出展数は８１２点。同校生徒らが出品した２０点中、２作品が金賞、１８点が銀賞となった。同校は、１１月７日に行われる八幡西小学校連合音楽会にも初参加する。【北九州初級】

［朝鮮新報 2005.10.27］