〈第11回在日同胞大登山大会〉 山で出会い、山で笑い、山で深めたきずな |
200余人が参加した第11回在日同胞「蓼科山、美ケ原」大登山大会は、大雨との天気予報がはずれ、晴天に恵まれた。10年目、11回目の青空を迎え大会開催以来、雨が降ったことは一度もないという。 同胞愛好家たちにとっては、年に一度の大登山大会が1年のビッグイベント。 1泊2日の短い期間だが、山仲間が全国で増える楽しみはこたえられないという。 集合場所の長野県に向かう東京からの参加者たちは、遠足にでかける子どものようにはしゃいでいた。
山で出会い、山で笑い、山できずなを深めてきた日本全国の同胞たちは、今回も新しい出会いと楽しい時間を過ごした。 各地からそれぞれの交通手段で、長野県蓼科山に集まり始まった大会は、蓼科山入口から頂上を目指し3時間の登山をする健脚者コース、七合目から1時間半登山する一般コース、七合目近処の御泉水自然公園、牧場、女神湖散策をするハイキングコースに別れて行われた。 登山を本格的に楽しむ者、仲間との登山を楽しむ者、散策を楽しむ者、山に挑戦してみる者とそれぞれだ。 夜にはメインの一つである大宴会が行われた。登山の疲れも忘れ、山友だちと肩を並べ歌と踊りとお酒を楽しんだ。 席上、金載英新会長が参加者を代表して登山協会結成と大登山大会の発展に貢献してきた金英前会長の功績を称え、お礼と感謝の言葉を述べた。参加者らは金英前会長に惜しみない拍手を送った。
南からの参加者も出席した宴会は、遠くない統一の日を実感させてくれた。 「大韓山岳連盟」のメンバーは、在日同胞たちの活気に感無量のようだった。「在日同胞と祝いの席を共にしてほんとうにうれしい。私たちが力を合わせて朝鮮半島の山を自由に登れる日を一日でも縮められるよう努力していきたい」と感想を述べた。 フィナーレでは統一の歌を合唱。参加者たちは、北南朝鮮の山を自由に登れる日を早めるために努力すること、そして10周年を迎えた同協会、大会をこれからも代を継いで在日同胞社会に広げていくことを誓いあった。 参加者らは1泊2日の日程を終え、来年の再会を約束し、それぞれ帰路についた。(盧琴順記者) [朝鮮新報 2005.10.29] |