イオンカップ 平壌新体操チーム参加、コスチュームは同胞女性が提供 |
世界新体操クラブ選手権のイオンカップ2005が10月28日から30日まで東京体育館で行われ、19カ国20クラブチームが世界一を競った。国際大会から長年遠ざかっていた朝鮮の「平壌新体操クラブチーム」も参加したが、惜しくも予選通過は果たせなかった。パク・クァンボク監督は、今大会での経験を生かし、レベルアップに努めていきたいと話した。 「経験生かしレベルアップを」
今大会には世界選手権女王のカプラノワ(ロシア)などトップレベルの選手らが参加、注目された。 イオンカップは、トーナメント方式の唯一の世界選手権大会となっている。各クラブチームの代表選手3人(シニア2、ジュニア1)の合計点でクラブの順位を決め、また、シニア、ジュニアごとに個人総合順位を決定する。 大会初日は予選。20チーム中8チームだけが準々決勝に駒を進められる。
「チャルハラ!」(がんばって) 静まりかえった会場に声援が響いた。東京朝鮮中高級学校の生徒らが国旗を振りながら声援を送っていた。 チェ・ジンオク(13)、チェ・ソヨン(16)、キム・ミョンヒ(21)の朝鮮選手らは演技を終えたあと、笑顔で生徒らに手を振って声援にこたえていた。 会場にはまた、同胞、関係者らが応援に駆けつけた。 選手らが何より喜んでいたのは華やかなコスチューム(競技服)をプレゼントされたことだという。東京都荒川区にある合資会社フラワーコーポレーション代表の蔡成美さんが提供した。デザインは太栄春さん。連日徹夜の作業だったという。
2人は、サイズはもちろん、ファッションでもひけを取っていないとの関係者の評価に胸をなでおろしていた。 学生、教員時代から新体操にかかわり続けてきた蔡成美さんは、目標は08年の北京五輪、と当事者よりもはりきっていた。 朝鮮の選手らは今回、難易度の高い技に挑戦したとはいえミスが目立つなど実力をフルに発揮できなかった。 パク・クァンボク監督は、「わがチームに対する世界の評価を率直に受け止め、課題を一つひとつ克服していきたい。当面は来年春に予定されているインドでのアジア選手権を目標に調整していく」と語った。(写真=姜鐘錫、文=姜イルク記者) [朝鮮新報 2005.11.2] |