大阪朝高サッカー部、ラグビー部 全国大会府予選決勝前夜、両チーム監督、主将の意気込み |
「チーム一丸」が合い言葉 大阪朝鮮高級学校のサッカー、ラグビー部が全国大会府予選決勝に駒を進めた。サッカー部は第79回全国高校サッカー選手権大会の初出場以来、2度目を狙い12日、長居第2陸上競技場で清風高校と戦う。ラグビー部は3年連続の「花園」出場を賭けて13日、近鉄花園ラグビー場第1グラウンドで東海大仰星高校と戦う。12、13の両日に行われる試合とあり、府下の全同胞挙げての大応援が予想される。そろっての「全国」出場に期待を寄せる。決戦前、両監督と主将に意気込みを聞いた。(金明c記者) ▽サッカー部 −康敏植監督
インターハイ予選でベスト4になり、そこで得点力不足が浮きぼりになった。得点力アップにつなげる練習、点を取る形をイメージさせる練習を徹底した。8月の広島遠征で大学生らを相手に0−8で敗れてから、他校になかなか勝てず、引き分けのゲームが続くつらい時期もあった。けれど、サンフレッチェ広島ユースとの試合で敗れたあと、選手たちが自分たちで反省点を探し、考えてチームをまとめていくようになった。学生中央体育大会で優勝したのも大きな勢いとなった。 9月以降は他県の強豪校である兵庫の滝川第二高校、岡山の作陽高校、滋賀の草津東などと試合を行い、勝つか引き分けで終え、負けることがなかった。そこで自信を得たのも大きな収穫だった。ドイツのコーチの3日間の指導でも基本の大切さをもう一度しっかり認識させた。 チームには突出した選手はいないが、11人が各ポジションをしっかりこなせるまとまったチームに仕上がっている。サブメンバーの誰が入ってもレギュラー陣と同じことができる。決勝戦の清風高校とは今年の公式戦で1勝1敗。3度目はうちが必ず手にする。 −安泰成主将(3年、DF) インターハイ予選で敗れた悔しさを忘れずに一日一日、厳しさを持ってやってきた。とにかくチームワークを大切にして、みんなが勝つために何ができるかを考えて練習に励んできた。他県の強豪校との試合での成果がしっかり出ていると思う。チームをまとめるのにつらいことはなかった。練習中は楽しくも、厳しいメニューをこなしてきた。とにかくチーム一丸となって必ず優勝旗を手にする。 ▽ラグビー部 −金信男監督
8月の菅平合宿から「基本」「実践」「応用」の再確認を行った。新人大会、春季大会ではいい結果を出せていなかった。だからといって慌ててチーム作りはしなかった。選手たちには「思想、闘志、技術」の3つを叩き込み徹底して鍛えてきた。今年のチームは3年と2年の実力差がなく層が厚い。突出した選手がいるとは言えないが、チームのまとまりはいつになくいい。 白紙の状態のこのチームをどのように全国レベルにまで引き上げるか、また、生徒らを育てあげるのかが自分の任務であり、使命だと思っている。全国大会に2年連続の出場とあり、今はさまざまなシュチエーションを想定して試合に臨むことができる。 相手の東海大仰星は今年、大阪ナンバーワンの実力だと言ってもいい。その実力は冷静に受け止めながらも、正面から正々堂々ぶつかり、エキサイティングでドラマチックなゲームを見せようと思う。 −韓泰樹主将(3年、FL) 相手は本当に強豪だが、みんなの力を合わせれば勝てない相手じゃないと思っている。みんなこの日を目標に厳しい練習に励んできた。2年連続で全国大会に出場しているからと言って、とくに大きなプレッシャーはない。とにかく気持ちで負けずに、この手で優勝を勝ち取りたい。自分たちが培ってきた朝高ラグビーを同胞たちに見せるだけだ。 [朝鮮新報 2005.11.10] |