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2006年 愛族愛国運動を新たな段階に 各団体責任者の抱負

呉載世(商工連合会理事長)

 本年2月24日、在日本朝鮮商工連合会は結成60周年を迎えます。商工会は結成記念日を新たな決意を持って祝うために、昨年から展開してきた「大きな夢に向かってチャレンジキャンペーン」を通して、北、南、海外同胞の経済ネットワークを構築し、新しい世代が1、2世の情熱を受け継いで運動の主役となり、同胞に愛される商工会を創るためにまい進しています。

 今年商工会は、これまでの実績を活かし、新たな経済経営環境の変化に対応すべく活動を見直し、同胞商工人の要望を的確にとらえ経営情報の提供とサポートに徹する組織へと改革していきます。

 日本の経済情勢は小規模零細を中心とした同胞企業にとって厳しい状態が続いていますが、一部に明るい展望も開けています。

 今年は、同胞商工人の経済活動において新分野を開拓する年にし、道は険しいけれど、力を合わせ希望を持って前進していきます。

呉泳哲(朝青中央委員長)

 昨年は朝青結成50周年を迎え、半世紀にわたって先輩たちが歩んできた歴史を基に新しい歴史の第1歩を輝かしく刻もうと多様な活動を展開しました。とくに総連と朝青結成を記念した各地の行事成功に尽力しながら先世代の歴史を保存し伝える運動を展開したことは、セセデたちが羽ばたく跳躍台を作る良い契機となりました。

 今年はその経験を生かし現実的な未来である祖国の統一を見据えた朝青ならではのアクションを仕掛け、同胞青年たちに広めていこうと思います。セセデたちの多くは、「民族」は自然に感じられる心地よい「風」であり「生活空間」であってほしいと思っています。民族教育の大切な節目を迎える今年、個々の創造性をフルに発揮できる価値ある人生の出発点として、より活力ある朝青活動を展開し、全ての同胞青年たちが朝鮮人として胸を張って誇らしく歩める、より良い同胞社会の発展に向け先駆けていきたいと思います。

金昭子(女性同盟中央本部委員長)

 女性同盟は昨年、総連の2大中心柱を中心に活動してきました。とくに子女教育事業を力強く展開し、5000余人の学齢前児童を名簿化し、経済状況がとくに厳しい中でもオモニたちが一致団結し、朝鮮学校のために1億2000万円にのぼる金を工面しました。のみならず、各地域で結成されたサークルや文化芸術スポーツ行事など1000カ所に各階層の広範な同胞女性を数多く網羅しました。

 中等教育実施60周年を迎える今年、私たちは「第7回中央オモニ大会」を盛大に行って成功させ、新たな統一時代に沿った民族文化運動を広範な同胞女性を網羅して幅広く展開していきます。

 そして、新たな時代、新しい世代の同胞女性の要求にマッチした同胞女性組織として活動方式を大胆に転換し、来年の結成60周年を輝かしく迎えるでしょう。

鄭致元(青商会中央会長)

 青商会にとって昨年は、結成10周年を迎えた大変意義深い年でした。この10年間は、30代の新たなステージを作り在日朝鮮人運動の代を継ぐレールを敷いた期間だったと思います。

 また、常に朝鮮民族のプライド、尊厳を守り、子どもたちに民族の誇りを与えること、そしてネットワークを活用し同胞社会を活性化させる「青商会スタイル」「青商会ブランド」が確立された時期だったと思います。在日同胞史100年を過ぎた現在、祖国統一と過去清算へと向かう流れは時代の主流となっています。

 今まさに、在日朝鮮人としての新たな価値、われわれしか持ちえない貴重な価値を生む時代です。そのような意味で、今年は「在日コリアンバリュー」「ネットワークの無限の可能性」をテーマに新たな飛躍の年となるようがんばります。最後にこの10年間、青商会を支えていただいた方々に感謝の意を表したいと思います。

趙斗城(留学同中央委員長)

 新年2006年は、在日朝鮮人の中等教育実施60周年となる大変重要な年です。これは海外僑胞社会において類例がなく驚くべきことです。日本政府の民族排他政策の中、60年もの間、民族教育を守り、発展させてきた多くの活動家、教員、同胞たちの姿からたくさんのことを学ぶことができます。

 「『後代』のために!」というスローガンを掲げ連綿と闘ってきた人々の「思い」と「想い」は、その「後代」である今の私たち「セセデ」にとって、混沌とした時代を生き抜くうえでの起点、また未来を創造していくうえでの羅針盤となりえるのではないでしょうか。

 そんな「おもい」を胸に、新年は「留学同セモスプ(新しい姿)創造運動」をより力強く推し進め、統一時代を切り拓き、同胞社会と在日朝鮮人運動の未来を担う学生組織として、新たな飛躍を成し遂げることを決意しながら、みなさんの健康と事業での発展を祈願いたします。

張炳泰(朝鮮大学校学長)

 今年は、わたしたち同胞社会にとって中等教育実施60周年、朝鮮大学校創立50周年を迎えるたいへん喜ばしい年であります。日本の大学教育の歴史でも、50年という月日はけっして短いものではありません。まして海外においても高等教育機関を有し、半世紀にわたってそれをりっぱに運営してきたということは、われわれ大学関係者のみならず、在日同胞のみなさまにとっても大きな誇りではないかと思っております。

 わたしたちはこの意義深い節目の年にあたり、教育内容のいっそうの充実とともに、多様な記念行事を企画しております。それらを通してわたしたちは、同胞のみなさまに祖国統一と朝・日両国の関係正常化という新しい時代の到来をにらみ、人材育成と研究活動の両面における朝鮮大学校の新しい決意をご覧にいれることでしょう。

 みなさまの温かいご支持とご協力をお願いいたします。

金奉亨(総連大阪府本部委員長)

 私は、祖国の歴史と在日朝鮮人運動史において特筆すべき輝かしい年だった昨年を振り返りながら、希望に満ちた新年に胸をふくらませています。

 昨年、総連大阪府本部では「革新」のスローガンのもと、総連結成50周年を在日同胞社会全体の民族的慶事として盛大に祝い、新しい大阪の運動発展のための飛躍台をつくりました。今年は「建設」のスローガンを高く掲げ、総連大阪府本部全体の事業を必ず正常軌道に乗せていくでしょう。

 とくに私たちは今年10月、大阪において開催される「中等教育実施60周年記念在日同胞大祝祭」に各界各層の同胞と学生を最大限に網羅し、これを成功させるため力をあわせて前進していきます。

 意義深い本年を迎え同胞のみなさまのご健勝を心より祈念します。

具大石(東京朝鮮中高級学校校長)

 今年は在日朝鮮人民族教育史において中等教育を実施し、本校創立60周年を迎える意義深い年です。

 わが校が歩んできた60年は、日本政府の終始一貫した朝鮮敵視政策と在日同胞たちに対する差別、帰化、同化政策に反対し、愛族愛国の旗を高く掲げ、前人未到の海外僑胞教育の道を開拓し、3世代にわたり発展させてきた輝かしい道のりです。

 その道のりには、祖国の深い愛と2万余人の卒業生らをはじめ、愛国的同胞たちのこのうえない真心、学父母たちの温かい信頼が込められています。

 わが校はこれからも異国で育った同胞学生たちに愛族愛国の崇高な精神とウリマルを教え、「知、徳、体」を備えた人材を育て、民族教育の中心的学校としての面目を備えていきます。

金貞美(女性同盟埼玉南部支部「ピョンアリ会」会長)

 「ピョンアリ会」は昨年結成10周年を迎えました。0〜3歳の子どもたちを対象に会が結成されて10年! 情報誌の製作と配布、月ごとの役員会と季節ごとのイベントを欠かさず行ってきたことで、オンマたちの悩み、情報を分け合う場となり、子どもたちにとっては友だちを増やすよい集まりとなっています。

 今年は各支部にある学齢前オリニたちのオンマの会を、本部の規模でネットワーク化する「さいたまオリニネットワーク−キヨンドゥンイ(귀염둥이)」が結成されます。これを機により多くの若いオモニたちとのネットワークを広げ、オンマとオリニたちが楽しく過ごせるさまざまなイベントを行い、朝鮮の幼稚園と学校につなげていきたいと考えています。今年も多くの同胞と、とくにアボジたちの協力をお願いします。

鄭王雄(朝青西宮支部委員長、非専従)

 昨年12月、朝青西宮支部と班のいっそうの活性化、母校・尼崎朝鮮初中級学校創立(4月)60周年を輝かせ、新しいスクールバスを寄贈するために「111Kmマラソン」を開催、参加しました。誰もが無理だと思っていた111Kmを、6人がそれぞれの想いを胸に走りぬきました。ランナー以外の朝青員は「24時間支部」を半年前から企画準備し、走っている間は約60人が支部で見守ってくれました。

 「遠くにいても心は一つ、遠くにいるから心は一つ。どんな試練がおしよせようとも、みんなと一緒なら乗り越えてゆける」(マラソンテーマソング「道」より)。

 この歌のように20期の事業目標に掲げた「ウリ学校と、地域同胞のために」を合言葉に、今年も朝青西宮は一丸となり走り続けます。

[朝鮮新報 2006.1.1]