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東京大空襲61周年 朝鮮人犠牲者追悼シンポ 朝鮮人の被害、歴史に記録を

犠牲者数は「万単位にのぼる」

 東京大空襲61周年 朝鮮人犠牲者追悼シンポジウム(主催=東京朝鮮人強制連行真相調査団)が6日、東京都千代田区の日本教育会館で行われ、東京調査団のメンバーをはじめ研究者、活動家、同胞、国会議員と区議会議員6人を含む日本人ら約130人が参加した。

 シンポジウムでは、「東京大空襲・朝鮮人罹災を記録する会」の金日宇氏が朝鮮人罹災者27人から得た証言を紹介し、朝鮮人の罹災を記録することの重要性を訴えた。当時、豊島区で空襲を体験した鄭求一氏(教育会中央常任理事会顧問)は、強制連行を逃れるために渡日した経緯や米軍機の速射砲に襲われた体験を語り、戦争と植民地支配の二重の苦しみを味わわされた朝鮮人の惨状を語った。

 東京調査団朝鮮人側の李一満事務局長は、東京都慰霊堂(墨田区)でみつかった同胞の遺骨に関する調査報告を行い、都内での朝鮮人犠牲者は強制連行犠牲者を含め「万単位にのぼる」とし、誠実な調査を日本政府に求めた。

[朝鮮新報 2006.3.9]