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「千葉87会」講演会と総会 若い世代の育成に主力

 「千葉87(はな)会」の講演会と総会が18日、ハナ信用組合千葉支店の講堂で行われ、在日本朝鮮千葉県商工会の白禎一会長をはじめとする約50人の同胞商工人らが参加した。

起業に必要な情報を提供

会には、20〜45歳の若い商工人50余人が参加した

 講演会と総会では、「千葉87会」の活動方針などについての紹介に続き、県商工会の陳正植理事長があいさつした。

 理事長は、若い世代の商工人が地域同胞社会のためにいろいろな活動をしていることはとてもいいことだと述べた。また、21世紀の同胞社会のために商工会がするべきことと、「千葉87会」の使命は同じだと述べながら、今後も手を携えていこうと語った。

 つづいて行われた講演には、ハナ信用組合千葉支店の金正華支店長、黄利明次長、白浩臣融資係長らが出演し、「金融機関ディスクロージャー誌解説」「手形(小切手)交換業務の仕組み」「新規事業(起業)における融資」についてそれぞれわかりやすく解説した。

 講演終了後、食事会が行われ、参加者らは親ぼくを深めた。

地域同胞社会の活性化を

 「千葉87会」は、異業種交流、起業支援、各分野からの情報提供と共有、人材斡旋、若手商工人の育成と支援、朝鮮学校をはじめとする在日同胞生徒たちに対する就職斡旋などを目的に、昨年3月から結成準備を進め、同年6月に結成。これまで地道な活動を続け、同会の支援のもと、焼肉店が1軒オープンするなどの実績を収めている。

 また、来月にはホームページを立ち上げ、情報交換やイベント情報、在日同胞生徒たちに対する就職斡旋などを行っていく予定だ。

 同会は、千葉市、市原市、千葉県南部と東北部、長夷地域などの20〜45歳までの同胞が対象だ。

 「千葉87会」の結成は、地域の若手商工人への支援と育成を図ることにより、1世、2世から引き継がれた経済基盤を確固たるものにし、さらなる発展に寄与するだけでなく、相互扶助の精神に基づく地域でのコミュニティセンター的な役割を果たすことで、異業種、世代格差を越えた若手商工人の連帯を図れるようになった。

 また、同胞子弟らの就職における選択肢の幅を広げることで同胞社会の活性化につなげ、国籍などの隔たりを無くし、民族系経済機関と連携を図ることで地域同胞社会での経済活動に貢献できるようになった。

 「千葉87会」の金英伯会長は、「商工人に元気がないと地域の同胞社会全体にも活気が生まれてこない。夢と目標に期日を設けて、すばらしい事業家になってほしい。ここにいる会のメンバーたちが、志を持っていい仕事をして同胞社会に貢献できればと思う」と語った。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2006.3.22]