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北海道・松前線敷設工事殉難者慰霊法要 総連、民団、町民ら参列

 「旧国鉄松前線敷設工事殉難者慰霊法要」が3日、北海道松前郡松前町の専念寺に建てられた慰霊碑前で営まれた。総連函館支部の洪太権委員長代理、女性同盟函館支部の尹順華委員長、民団北海道本部の金泰勲団長、民団函館支部の朴日東委員長、婦人会会長をはじめとした同胞、前田一男・松前町長と町民、松前仏教協会の僧侶ら約70人が参列した。

 慰霊碑は1942年から軍事利用目的で始まった松前線の敷設工事に駆り出され犠牲となった、朝鮮半島や中国出身の人たちを弔うため、専念寺の住職だった故福島憲俊氏を中心に、各市民団体と松前町民の寄付、協力によって85年に建立。「平和憲法について考えるこの日に、過去の歴史を振り返り、平和とは何か、その大切さをしっかりと考えよう」と毎年5月3日の「憲法記念日」に法要を行ってきた。

 今回の法要では、僧侶たちによる読経のあと、参加者らが焼香し前田町長があいさつ。その後、懇親会が行われ、総連、民団各代表と市民らが発言した。

 ある参加者は「現在の朝・日関係やマスコミによって作られた世論を考えてみるとき、市民レベルでの交流、親善の重要性を強く感じる。これからも情勢や世論に左右されることなく、この慰霊法要を続けていこう」と語った。【函館分局】

[朝鮮新報 2006.5.23]