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「ウリ民族フォーラム2006in神奈川」 在日同胞の可能性示唆

 「ウリ民族フォーラム2006in神奈川」(主催=同実行委員会)が2日、関内ホールで行われ、青商会中央常任幹事と各地方の会長と会員、神奈川県をはじめとする各地の同胞約1500人が参加した。「新たな価値を求めて進化する在日コリアン」をテーマに行われた今回のフォーラムは、在日1世のバイタリティと不屈の強い精神を引き継ぎ、既存の概念や枠にとらわれることなく、同胞社会の明るい未来を切り開いていこうという青商会世代の決意がみなぎっていた。

「ゴールではなくスタート」

 今回のフォーラムは、オープニングセレモニー、トークライブ、演劇の3部構成で行われた。

同胞社会の未来像について話し合われたトークライブ

 オープニングセレモニーには神奈川朝鮮中高級学校吹奏楽部と民族管弦楽部、横浜中華学校校友会国術団、セネガル出身の音楽家ンジャセニャン氏、同胞演奏家の張吉晴氏らが出演。あらゆるジャンルの音楽のコラボレーションで「New アリラン」を披露した。

 トークライブでは、FMパーソナリティとして活躍する朴香織氏の司会のもと、朝鮮商工新聞の金昌宣編集長、神奈川県青商会の金哲一副会長、川崎朝鮮初級学校教員の姜珠淑氏、朝鮮大学校経営学部4年の徐梨華さん、南武地域青商会会員の宋成烈氏が、「ウリ」という言葉に込められた意味と同胞社会の未来像について語った。

 出演者らは、1、2世が守り発展させた「ウリ」同胞社会を、さらに豊かなものにするために3、4世ががんばらなければならないと強調した。

惜しみない拍手を送る参加者ら

 県内の青商会会員、朝青員らが出演した演劇「K駅発C列車に乗って」は、5.25(総連結成)、6.15(北南共同宣言発表)、9.17(朝・日平壌宣言発表)などの歴史をふり返りながら、在日コリアン社会の未来像を描き出すことで、観客から盛大な拍手喝采を浴びた。

 実行委員会委員長の神奈川県青商会・金元会長は、「フォーラムの準備を通じて、役員たちが他人を思いやる気持ちを取り戻した。また、みんなで力を合わせればできないことはないということを実感できた」と述べながら、「神奈川県青商会にとって、フォーラムはゴールではなく、あくまでもスタート。フォーラムの準備を通じて一つになったみんなの力を、新たなステップへと進めるのが私たちの役目だ」と語った。

青商会第10回総会も

 在日本朝鮮青年商工会第10回総会が1日、ローズホテル横浜で行われた。総連中央の南昇祐副議長、青商会中央の鄭致元会長、各地の青商会会長をはじめとする各地方青商会の代表ら約250人が参加した。

 総会では、南昇祐副議長があいさつ。過去10年間の活動を通じて青商会の結成が正しかったことが示されたとしながら、青商会は名実ともに総連と在日同胞の財産だと指摘した。

 つづいて、鄭致元会長が事業報告を行った。

 鄭会長は、この1年間に成し遂げた成果として、@役員、会員が時代を開拓するという精神を培ったこと、A「コッポンオリクラブ」と「KYCビジネスマネージメント」事業(KBM)を推進する過程で、各地に普及できる経験を培ったこと、B青商会ネットワークの活動領域を祖国および海外に広げるための第一歩を踏み出したこと、C広範な同胞青年を網羅できる組織作りをあげた。

 そのうえで、「コッポンオリクラブ」の活動を基本に、KBM事業をさらに発展させ、活躍の舞台を祖国と世界に広げるための土台作り、2010年に向けて1万人ネットワークを形成するための組織体系作りの補強などを今期の課題として提示した。

 総会では、討論と表彰が行われ、第10期会長に鄭致元会長が再選された。

 これに先立ち、6部門で業種別交流会が行われた。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2006.7.8]