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女性同盟西東京「4月会」講演会 歴史に学ぶ朝鮮女性の生き方

熱心に聞き入る参加者たち

 女性同盟西東京本部「4月会」主催の中等教育実施60周年記念講演会「朝鮮近代史の女性たちの生きざま」が22日、東京都立川市女性総合センター・アイムで開かれた。 

 「4月会」は、西東京地域(東京23区外の市部)に暮らす60歳以上の同胞女性の集いで、メンバーの多くは現役時代、女性同盟本部や支部、分会などで活躍した活動家たちだ。

 講演会では、呉香淑・朝鮮大学校文学歴史学部教授が本紙「女性」欄に連載中の「朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち」の中から、崔容信(啓蒙運動化)、権基玉(飛行士)、白善行(事業家)について語った。

 参加者たちは、農村解放、長編小説のモデルにもなった崔容信の生涯に涙し、朝鮮独立を願いパイロットを志した権基玉に感嘆し、慈善事業に尽くした無学の億万長者、白善行に拍手を送った。

朝大・呉香淑教授

 講演終了後、朴順南さん(中部支部)は、「講演を聞いて、やればできる、もっとがんばらなくちゃ、という勇気をもらった」と話し、李美子さん(東部支部)は、「いつも家にいるのでなかなかこういう話を聞く機会がなかったが、とてもわかりやすくて新鮮だった。知らなかったことを知るというのはうれしいこと」と話した。

 また、八王子支部のある女性は、「たくましい朝鮮女性たちの生き方を、母から娘へと私たちも受け継いでいる。呉先生自身のいくつになっても衰えることを知らない『学ぶ姿勢』にも心打たれた。在日同胞女性の中にもすばらしい女性たちは数多くいるはず。女性同盟の活動の中で、在日同胞女性の生きざまも発掘、記録していけたら。呉先生には今後も積極的な講演活動を行ってもらいたい」と話していた。

 講演会には西東京各地域から約70人の同胞女性が参加した。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2006.7.31]