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「東アジア共同ワークショップ」 25日まで共同発掘、学術研究、文化交流

 内外の高い関心が注がれる中、「東アジアの平和な未来のための共同ワークショップ」が始まった。初日の17日、北海道大学(以下北大)の人文、社会科学総合教育研究棟で行われた特別講義「北海道の強制連行関係資料について」には、南朝鮮と日本各地の研究者、大学生、朝鮮大学校の学生ら140余人がつめかけた。北大所蔵の強制連行関連資料についての話に、参加者らは聞き入っていた。

 特別講義では、北大大学院文学研究科・栗生澤猛夫科長、漢陽大学校文化人類学科・鄭炳浩教授があいさつ。鄭教授は「研究室での研究、現場に出ること双方が大事だ」と話していた。続いて北大大学院文学研究科・白木沢旭児教授、北大大学院文学研究科・井上勝生教授が講義。北海道炭礦汽船株式会社(北炭)、植民学関連資料を中心に強制連行に関する貴重資料を紹介した。

 「強制連行、強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」の殿平善彦共同代表はこの日、強制連行に関し、文献資料で具体的に講義することは画期的であったとしながら、「市民運動と研究者の活動が有機的に結びついている」と話していた。

 共同ワークショップは25日まで連日、北海道宗谷郡猿払村での共同発掘を中心に学術研究、文化交流など随時行われる。

[朝鮮新報 2006.8.19]