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足立の同胞夜会に出演した「ノレの会」メンバー

歌を通じた交流の一歩

共演し「朝露」を披露した朝・日サークル

 8月26日に、東京朝鮮第4初中級学校で行われた足立青商会結成10周年記念足立同胞大夜会は、1000人の参加者でいつにない盛り上がりを見せた。

 青商会の主催とあって、若い人たちが多く訪れ、催し物も多彩で終始賑わった。

 公演には、初のゲストも登場した。東京近郊在住の日本の人たちで活動している歌謡サークル「ノレ(歌)の会」のメンバーだ。

 この日の演目は南の歌謡「京義線に乗って」。ソウルと新義州を結ぶ京義線に乗って、分断の壁を越えソウルで、平壌で互いに会おうという明るい歌だ。軽快なギターの伴奏にあわせ、日本語とウリマルで歌った。

 アンコールは同胞男性たちの歌謡サークル「児愛(アエ)」とのコラボで、南の抵抗歌謡「朝露」を熱唱した。初めての共演とは思えないほど息の合った歌声に、観客は惜しみない拍手を送った。

 「ノレの会」はこれまで、「日韓連帯」の気持ちを込め南の抵抗歌謡を歌ってきた。南の歌手を呼びコンサートも二度開いた。

 今回足立の同胞夜会に参加するきっかけは、唯一の同胞メンバーである申嘉美さんの申し出によるもの。申さんは東京第4の学父母でもある。

 メンバーとその家族、友達が東京第4を訪れ、ともに楽しい時間を過ごした。

 民族教育に対する熱いメッセージを歌を通して伝えたメンバーは、一緒に練習時間を過ごした東京朝鮮歌舞団の歌に「やっぱりプロですね」と深い感銘を表した。これからも歌と日常を通した、交流の大切なきっかけになったようだ。

 申さんは今年3月にも、足立区の西新井文化ホールで行われた「第1回東京朝鮮初、中、高級学校舞踊発表会」に地域の保育士を誘い、民族教育で行われている芸術サークルのすばらしさをともに実感したという。

 民族教育、朝鮮学校を舞台にしての朝・日交流は確実に幅を広げている。(成)

[朝鮮新報 2006.9.12]