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〈中等教育実施60周年記念在日同胞大祝典〉 農楽ノリ競演

▽一般の部 共通する「生徒のために」

大人と子どもが心を一つにした西大阪初級の農楽団

 「オルシグ・チョッタ!」。農楽ノリ競演が始まると「待ってました」の歓声が上がり、舞台前に同胞たちが押し寄せて来た。一般の部には北大阪初中、大阪第4初級、西大阪初級の同胞農楽団、留学同大阪農楽団が出場(出演順)。軽快なチャンゴのリズムに合わせ、サンモが雨を弾きながら弧を描いた。

 客席からはチャンゴのリズムに合わせて手拍子、足拍子、そして大きな拍手が送られた。

 「大阪のノリが前面に出た非常に愉快な舞台だった」と審査委員たちは話す。

 舞台裏からは「みんなバッチリや」と健闘を称え合う声が聞こえてきた。

 それもそのはず、初陣を飾った北大阪は週に4、5回の練習をこなしてきた。中心メンバーはアボジ、朝青の男性陣だった。

 どんなに疲労が溜まっても、練習が楽しくてしかたがなかった。

 「自分たちの踊りで、生徒たちにプレゼントが与えられるなら」「優勝賞金20万円を学校に」

 この一念が彼らを動かした。

 そしてこの思いはすべてのチームに共通する思いだ。

 そんな思いを司会の高暢佑教員(東大阪中級)は、舞台横でひしひしと感じていた。

 「昔はみんな『ワル』だったんですよ。そんな同級生や先輩たちがまじめな顔して舞台に立っているんです。ほかでもない学校のためにと」

 おかしさとよろこびを噛み締めながら彼は、「そんな人間がいる同胞社会はほんとにすばらしい。だからこそ、その中心にある民族教育を守っていきたい」と続けた。

 結果は僅差で大阪第4が優勝、2位に北大阪、3位に西大阪が入賞を果たした。

▽生徒の部 「かわいくて楽しい」

農楽ノリ競演。生徒の部には大阪、兵庫、京都の7校が参加した

 農楽ノリ競演大会の生徒部門には、初級部6校(5チーム)と中級部2校が出演した。

 生徒たちは、夏場から練習してきた成果を惜しみなく発揮し、民族文化あふれる楽しい農楽を披露し観客を魅了した。

 審査委員たちは、各学校が特色ある農楽舞を創作し、男子生徒も多く出演することで民族の伝統芸能である農楽をより輝かせたと評価した。

 男女のアンサンブルの水準が高かったと高評価を受けた明石初級は、高学年29人が出演した。金篤典さん(初6)は「最後に力を出し切ろうとみんなが団結しました」と述べた。

 西大阪初級と泉州初級は合同チームで出演した。合同練習の機会が制限されるなかでも夏休みから練習を重ねてきた。鄭峰和さん(西大阪、初6)と趙裕奈さん(泉州、初6)は、「朝鮮舞踊を経験していない子たちも一生懸命練習しました。今日はみんなが練習の成果を発揮できました」と笑顔で語った。

 京都中高の中級部は、男子生徒たちが女子生徒たちの優雅な踊りを際立たせ観客の絶賛を浴びた。車R樹さん(中3)は、「初めは恥ずかしくていやだなとも思ったけど、意義深い大舞台で披露するのだから後悔なくがんばろうとみんなで力いっぱい踊りました」と元気に語った。

 初級部部門では生野初級が優勝(2位=西大阪・泉州合同、3位=明石)。中級部部門では東大阪朝中が優勝した(2位=京都)。生野初級の辛隆泰さん(初6)は、「練習はつらかったけどみんなで踊れて楽しかった」と述べた。

 観客は「子どもたちのかわいい姿、民族の踊りとチャンダンで自然に体が乗ってくるようだ」「雨の中でも生徒たちが一生懸命踊る姿に感激した」と感想を述べた。

[朝鮮新報 2006.10.4]