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広島・高暮ダム 強制連行犠牲者追悼会、強制連行の事実 後世に

「日朝友好の灯火消さないよう」

 日本に強制連行され、広島県北部にある高暮ダムで苛酷な労働を強いられ犠牲となった朝鮮人を追悼する「ふるさと村高暮 平和の集い」が10月22日、追悼碑が立つふるさと村高暮(広島県庄原市)で行われた。女性同盟の同胞女性、広島朝鮮初中高級学校の生徒代表、日本学校の平和セミナーに所属する生徒たち、近隣の日本市民ら約80人が参加した。

 2000年から毎年行われている追悼会は、異国の危険な山奥に連れてこられ犠牲となった朝鮮人を追悼し、過去の歴史を忘れず後世に伝えようとの目的で行われている。

 参加した同胞女性らは「こんな山奥で人知れず亡くなられた同胞たちを思うと、あまりに惨めで悔しい。この事実を子々孫々伝えていかなければならない」「近隣の住民が秋夕にこの追悼碑を掃除してくれているという。真の朝・日友好がここにあるのだと感じた」などと感想を述べた。

 追悼会に続き近隣住民との交流会が行われた。広島県朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根会長と田中五郎・庄原市議があいさつした。

 田中議員は、今の情勢を考えれば考えるほど、日朝親善の灯火を消さないよう努力し、高暮ダム建設で与えてくれた平和の重要性を伝えていかなければならないと強調した。

 交流会では、女性同盟と近隣住民ら双方がそれぞれ用意した料理を分け合い食べながら歓談し、朝・日親善を深めていくことを誓い合った。【女性同盟広島】

[朝鮮新報 2006.11.13]