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留学同兵庫で連続学習会開催 週1回 講師は持ち回り

 留学同兵庫で11月中旬から週に1回、学習会が開催されている。連続学習会は参加者が確固たる世界観、人生観を築き、在日朝鮮人としての意識を備えることに目的がある。

 20日の第2回学習会は「中南米−チャベスとベネズエラを中心に」をテーマに行われた。講師は李洪潤さん(神戸大学3回生)。講師は持ち回りで変わる。

 李さんは講義の冒頭で「すべての行動は未来に影響を与える。過去を知ることは自分を知ることにつながる」と話し、時間はかかるかもしれないが、人間とは社会的存在かつ歴史的存在であり、これを実感することが大事だと参加者に呼びかけた。そしてこの時期に目標をしっかり掲げることの重要性に触れ、学習は人生設計の大きな助けになると述べた。

 つづいてベネズエラにおけるチャベス政権の発足から、人が人として生きることと、「帝国主義」とはなにかについて問い、グアテマラのクーデターなどに言及し、自分たちの置かれている状態と対比した場合の構造上の酷似点を解説した。

 参加者からは、「まったく知ろうとしなかった米国、帝国主義の本質を垣間見れた」「もっとくわしく知りたいと思った」といった声があがった。

 金朋美委員長は「学習会を通じて在日朝鮮人として社会に出るうえでの意識、スタンスを確立させると同時に、留学同の強化に励みたい」と語った。

[朝鮮新報 2006.12.18]