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2005年度在日朝鮮学生中央口演大会、朝鮮語と英語のスピーチなどを競う

朗読、スピーチ、漫談、演劇など

初級部・才談(漫才)「ぼくの親友」(東京第3)

 朝鮮学校の児童、生徒が毎年朝鮮語と英語(中級部)のスピーチなどを競う在日朝鮮学生中央口演大会が11、18日、東日本(18日、東京朝鮮中高級学校)、近畿・東海(11日、池田市民文化会館)、中四国・九州(18日、九州朝鮮中高級学校)の3ブロック別に行われた。

 東日本大会には23校356人、近畿・東海大会には28校288人、中四国・九州大会には10校104人の計61校748人が参加した。 

高級部・朝鮮語のスピーチ「僕の生涯を捧げて」(李世燦、東京)

 大会では、初(高学年)、中、高級部別に教科書の朗読、詩の朗読、おはなし、スピーチ、漫談、芸術宣伝、演劇などの朝鮮語各部門と英語のスピーチ、暗唱部門の計24部門で審査が行われた。

 18日の東日本大会終了後、東京朝鮮文化会館で行われた「優秀作品発表会」では、中級部・詩の朗読「夜が明ける」(全纐・、西東京第2)、高級部・漫談「閻魔大王にお伝え申し上げます」(白善雅、東京中高)、初級部・才談(漫才)「ぼくの親友」(東京第3)、中級部・教科書の朗読「青い火」(河潤美、西東京第1)、英語のスピーチ「My Dream」(康絢順、東京第4)、初級部・おはなし「100年生きたガマガエル」(梁智善、千葉)、高級部・朝鮮語のスピーチ「僕の生涯をささげて」(李世燦、東京)、高級部・芸術宣伝「愛国愛族運動に積極的に取り組み1世たちの心を受け継いだ新しい時代の継承者、創造者になろう」(神奈川)が披露された。

 東日本大会審査委員たちは今大会を次のように講評した。

3ブロック別に行われた大会には61校748人が参加した(写真は東日本大会の表彰式)

 「中高・朝鮮語のスピーチ部門では、自身の生活体験に基づいたテーマで自然に話し、発音や声の大きさ、速度なども適切だった。今後は自分の体験についての思索をより深め、生活的な内容を社会的な問題にまで展開できるよう、主張の論理性、呼びかける力を高めていく必要がある。話術の側面では、内容に合わせて説得力をもって自分の感情を表現できれば」(孟福実、朝鮮大学校教育学部講師)

 「才談、漫談部門は例年になく水準が高かった。学校別、男女の差なく発音、イントネーションで大きな前進があり、口語教育強化の成果の芽がはっきりと現れていた。最近の日本社会の『お笑いブーム』の肯定的な影響もあってか、速度、反応、交感といった才談らしさを高いレベルで表現できるようになり、出演者の個性も明確で観る者を笑わせた」(金正浩、朝鮮大学校文学歴史学部助教授)

 「英語のスピーチでは、参加者たちが原稿を自分のものにして、聴衆たちに訴える能力が少し弱かった。暗唱部門では表現力、演技力に顕著な差が現れた。全体的には英語を楽しみながら学んでいるという印象を受け、学父母の間での外国語教育への関心の高さがうかがえた」(高日健、朝鮮大学校外国語学部講師)(金潤順記者)

[朝鮮新報 2006.2.21]