top_rogo.gif (16396 bytes)

横浜市立潮田中学校 講師招き多彩な催し、「コリアンの日」出会おう、知ろう

楽しそうにオッケチュムを学ぶ生徒たち

 神奈川朝鮮初中高級学校との交流を深めている横浜市立潮田中学校では、韓国、朝鮮籍を持つ生徒やほかのさまざまな文化的背景を持つ生徒らが、自らのルーツについて考え、日本と朝鮮の歴史を正確に認識し、自分や他者の文化を大切にし、共に生きていく姿勢を養うことを目的に「コリアン・ウィーク」−出会おう、知ろう、潮田の中の韓国、朝鮮−という教育活動を毎年行っている。

 今年は2月20日〜24日にかけて行われた。韓国、朝鮮に関する展示物が所狭しと並べられたこの期間は、コリアン一色という感じだ。

 「コリアンの日」と名づけられたコリアン・ウィークの最終日にあたる24日、生徒たちが直に朝鮮文化にふれる企画が実施された。

 ワークショップはA〜Hまであり、朝鮮料理、民族衣装の着付け、チャンゴ、朝鮮の歌、テコンドー、朝鮮舞踊など、それぞれ講師たちを招き直に習えるシステム。

 神奈川朝鮮初中高級学校中級部舞踊部は毎年ワークショップの朝鮮舞踊を担当している。今年は約20人の中3女子が集まり、ウリハッキョの中2の舞踊部6人が、民謡ノドゥル川辺(カンビョン)に合わせてオッケチュムやコッキ(朝鮮舞踊の歩き方)を教えた。

 初めは難しがって顔をしかめていた潮田中の生徒たちも、徐々に熱心に習いはじめた。生徒たちは手と手を取り合ってとても楽しそうに踊り、1時間30分はあっという間に過ぎてしまった。ワークショップ「踊りを通してお互いを知ろう! 朝鮮学校との交流」は生徒たちの笑顔があふれる触れ合いの場となった。

 その後の全体会では各ワークショップの発表や生徒たちの感想、韓国籍を持つ生徒たちのスピーチなどが行われた。全体会ではウリハッキョ舞踊部が重舞「サンバッチュム」を披露した。ワークショップで朝鮮舞踊の難しさを体験した潮田中の生徒たちは、ウリハッキョ舞踊部の踊りのすばらしさと芸術性の高さに惜しみない拍手を送っていた。

 今回のような交流事業を、生徒たちの順応性に驚くばかりである。わずか1時間あまりの短い時間に、理解を深めようとする積極的な姿勢と心から打ち解けあう姿は大人ではとても想像しにくいことである。これからも潮田中学校との交流をますます深めお互いをより良く知り、尊重しあう関係を築いていこうと思う。【神奈川中高】

[朝鮮新報 2006.3.4]