全国の朝鮮初級学校で初

記録会に参加した日本学校の児童たちと

　北九州市八幡西区陸上記録会が１２日、北九州市八幡西区本城陸上競技場で行われ、八幡西区内の公立小学校３３校と北九州朝鮮初級学校が参加した。

　北九州初級からは６年生１４人が出場した。

　今大会は、北九州市小学校体育連盟が主管する行事で、これまで北九州初級の正式参加は認められていなかった。昨年、初めて参加できるようになったが、公式記録が残らないオープン参加だった。

　今年は年度初めから北九州市教育委員会、北九州市体育連盟と何度も掛け合った結果、８月２４日に各地にある朝鮮初級学校の中では初めて正式加盟の通知をもらった。

　記録会で開会のあいさつをした金丸輝己・小体連八幡西区会長（赤坂小学校校長）は「今日、この場に小体連に正式加盟した北九州朝鮮初級学校の児童たちが参加しています。同じ年齢の子どもたちと交流をできるのはどれだけいいことでしょうか。これからも多くの学校と交流を深めていきましょう」と紹介すると、約３０００人の観覧者たちからは大きな拍手が送られた。

　北九州初級の生徒たちは１００メートル、４００メートル、８００メートル、高飛び、幅跳びにそれぞれ出場した。１００メートルに出場した李勇大くんは、「初めて参加して緊張したけど力を発揮できてよかった。たくさんの日本学校の子たちと接することができてとてもよかった」と語った。

　北九州市小学校体育連盟の安藤道夫会長は、「政治的には難しいことがあるが、朝鮮学校の児童たちと共にスポーツを楽しめるのはとてもいいことだ。正式加盟まで長かったが、これが全国の自治体にもいい刺激になればいい」と語っていた。

　この日の模様はNHK北九州、RKB毎日放送で特集で紹介されたほか、FBS福岡放送のニュースで取り上げられた。また、朝日、毎日、西日本新聞にも紹介された。【北九州初級】

［朝鮮新報 2006.10.26］