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下関朝鮮初中級学校創立50周年記念式典 「変わらない精神、実感」

体育館で行われた50周年記念式典

 下関朝鮮初中級学校創立50周年記念式典と連合同窓会が21日、同校で行われた。

 各機関、市民団体代表と同胞、卒業生550人が参加し同校の創立を祝った。

 山口県総務部・瀬村則夫審議官、下関市立大学・堀内隆治学長の祝辞に続いて式典では実行委員会・朴泰振委員長が、みなさんの愛情が花を咲かせ、今日50周年を迎えていると挨拶、これからも学校を愛し引き続き前進していこうと呼びかけた。

 金鍾九校長は記念報告で同校の歴史を振り返り、10回に及ぶ「模範学校」の称号授与などの教育成果について述べ、民族教育は同胞たちの生活と活動、運動の拠点であり、民族性を守り生かす場所、同胞社会の未来を象徴する源泉だと話した。そして、学校の発展は同胞たちの血と汗、祖国の愛情、有志たちによる後ろ盾により成し遂げられていると続けた。

変わらない精神

幼稚班園児の公演に会場は笑みに包まれた

 スライドショーが上映され、生徒たちが記念公演を披露した。全校生徒によるチャンダン、合唱とカヤグム併唱、吹奏楽の演奏、園児たちの農楽などが舞台に上がった。各席からは惜しみない拍手が送られた。

 1期卒業生である金英淑さんには、生徒たちの公演は引き継がれる歴史と民族教育の象徴として映っていた。

 彼女は「久しぶりに学校を訪れ、これが民族教育なのだと実感した。木造教室で言葉を初めて習ったころと、その精神に変わりがなかった。先生たちには本当に頭が上がらない」と言った。

団結した力で

 連合同窓会は昔話を肴に大いに盛り上がった。

 同窓会32期卒業生の代表を務めた孫厚雄さんは「こんなに集まるとは思わなかった。こういう同窓会は本当に意義があると思う。団結した力で学校を盛り上げていきたい。」と話していた。

 舞台では歴代校長、卒業生のインタビュー、歌と踊りが催された。

 最後には、福岡朝鮮歌舞団の「統一アリラン」に合わせて運動場を「統一列車」が走った。朝青を先頭に列車は1世から4世をつなぎながら、大きな輪を描きながら、元気よく走った。(丘)

[朝鮮新報 2006.10.27]