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〈朝鮮大学校創立50周年記念行事〉 民族教育の最高学府 栄光の半世紀

 朝鮮大学校創立50周年を祝う行事が4、5の両日、朝鮮大学校で行われた。4日には記念大会と記念公演が行われ、改築された図書館と改装された研究棟が披露された。5日に行われた記念祝祭は5000人でにぎわった。参加者たちは、朝鮮大学校の半世紀にわたる輝かしい歴史と業績を祝い、さらなる飛躍に尽くすことを誓った。

▽記念大会 祖国と民族に貢献する人材を

記念大会(4日)

 記念大会には、張炳泰学長をはじめ教職員と朝大生、創立50周年記念行事実行委員会委員長と委員、本校卒業生らが参加した。大会には総連中央の徐萬述議長と許宗萬責任副議長、各副議長、総連各本部委員長、中央団体各責任者、関東地方の活動家、同胞らがともに参加した。

 大会では、許宗萬責任副議長が朝鮮教育省から送られてきた祝電を朗読し、徐萬述議長が祝辞を述べた。

 議長は、1956年4月10日に創立した朝鮮大学校が民族教育の最高学府として内外に名をとどろかせ、学生たちを祖国と総連の愛族愛国偉業に貢献する有能な人材に育ててきたことによって、総連と在日朝鮮人運動のさらなる発展のための確固たる担保を築きあげたと評価。これからも祖国統一と民族の繁栄に貢献し、総連と在日同胞社会の将来を担う有能な人材を育てていくことを強調した。

 大会では各級朝鮮学校、世界各国の大学、日本の大学と人士から寄せられた祝電のなかから、中国・天津大学からの祝電が紹介された。

 続いて、張炳泰学長が記念報告を行った。学長は、朝鮮大学校が50年間、金日成主席と金正日総書記の領導と配慮、総連の指導と在日同胞の熱意に支えられ、祖国と民族に貢献する優秀な人材を数多く育ててきたと強調。これからも総連と在日朝鮮人運動の継承者を育成していくと述べた。

 大会では、朝鮮の学職(教授、副教授)の授与が行われた。また金正日総書記にあてた手紙が朗読された。

 大会後、在学生、卒業生、教職員らが出演する記念公演が行われた。

 この日、金正日総書記の配慮により改築した図書館が開館した。また、創立50周年に際し卒業生らの募金によって改装された研究棟、新設された教室設備も披露された。

 今後、寄宿舎の改装工事も行われる。朝大生も感謝と喜びを感じながら、寄宿舎、研究棟などの清掃、美化活動に汗を流している。

▽記念祝祭 民族教育の象徴、いっそうの発展を

記念祝祭は5000人でにぎわった(5日)

 記念祝祭には総連中央の許宗萬責任副議長、南昇祐、李沂碩、高徳羽副議長と各局長、朝大の張炳泰学長、朝大創立50周年記念事業実行委員会の朴忠佑委員長をはじめとする実行委員、卒業生、在学生、朝高生と同胞ら約5000人が参加した。

 式典ではまず実行委員会の朴委員長があいさつ。朴委員長は、1月14日に実行委員会を発足後、祖国の支援、卒業生や同胞学父母たちの惜しみない募金運動により図書館、研究棟、教育施設、寄宿舎の改修を推し進められたことに感謝の言葉を述べ、民族教育の象徴である朝大の発展のためにこれからも支援していこうと話した。

 続いて「シアレヒム(씨알의 힘)の会」代表の鄭敬模氏、国際政治学者で英国エジンバラ大学特任客員教授の國弘正雄氏、新日本プロレス創始者で前スポーツ平和党党首の猪木寛治氏の3人が祝辞を述べた。また、朝鮮の教育省からのビデオメッセージが紹介された。

 式典の最後には張学長があいさつし、50年間の栄えある歴史を振り返りながら、@自主的な民族の人材を育てる教育を強化するA海外にいる朝鮮研究の拠点として役割を高めるB6.15の理念と国際親善の精神にのっとり、民族交流、国際交流に貢献していくことを強調した。

 講堂では在学生と卒業生らが出演した記念公演が披露されたほか、記念館では朝鮮歴史博物館と朝鮮自然博物館の展示物の公開、第1研究棟1階多目的室では朝大50年の歴史を振り返る写真も展示された。野外ステージの周りには支部や分会、各学校が準備した各種売店が出店された。

 また、「6.15時代統一祖国を展望する」と題した統一セミナーも催された。

 午後1時からの野外ステージでは歌や踊り、草創期の卒業生やさまざまな分野で活躍する卒業生らが紹介された。南の歌手のアン・チファンさんも招かれ舞台で歌を披露、最後は在学生のプンムルノリと「朝鮮大学の歌」で雰囲気は最高潮に達した。(取材班)

[朝鮮新報 2006.11.8]