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〈60周年を迎えた朝鮮学校の現場から〉 広島初中高 広島民族教育実施、創立60周年記念祝祭

「新しい力がわくよう」

かわいらしい演技に惜しみない拍手が送られた

 広島民族教育実施、広島朝鮮初中高級学校創立60周年記念祝祭が12日、同校で行われた。1600人の同胞、関係者が集まりにぎわった。

 1部式典では、祝電紹介、記念報告、記念品の贈呈などが行われた。

 李一烈校長は記念報告で、同校の創造と闘争の歴史をふり返り、目指す教育環境と「愛情と信頼」の教育理念について語った。

 2部では在校生による芸術公演が披露された。

 公演は「アリラン」の合唱で始まり「マンプンニョン」の合唱で幕を閉じた。開花する民族教育の歴史を歌と踊りで堂々と表現する生徒たちに参加者は目頭を押さえながら、惜しみない拍手を送った。

「新たなきっかけ」

 場所を変え、3部祝賀宴が運動場で開かれた。

 舞台には民族教育を考えるネットワークのメンバーによる合唱、尾長小子ども会バンドクラブの演技などが上がった。

 多目的ホールでは美術展、歴史展示会も催された。

 総連広島県本部・金鎮湖委員長(実行委員長)は当日と準備期間をふり返り、「祝祭は新たな歴史を創造するきっかけになるだろう」と述べた。

「ひとつの家族」

こぼれる生徒たちの笑顔

 祝祭では生徒たちが大活躍だった。2部に続き3部では、オモニ会や支部と一緒に売店も出した。

 歌が始まれば率先して踊りだし、同胞に元気な姿を見せた。

 オモニ会の姜健姫会長は「子どもたちの元気な姿がなによりの宝物」だと言う。

 広島の生徒たちは園児から高校生までとても仲がいい。李校長はこれを「ひとつの家族」と表現する。その「家族」を取り巻く「同胞大家族」の輪もまた力強くあたたかいものだった。

 朝高委員会の金柴龍委員長は生徒を代表し、「学校はたくさんの同胞が集まる、すべての土台なのだと多くの参加者を見て感じた。みんなの愛情は目には見えないけど、ぼくらは実感している。みんなの期待に応える人材でありたい」と話した。

 同胞たちは「新しい力がわいてくるようだ」「感動した」との感想を口々に帰路に着いた。(尚)

[朝鮮新報 2006.11.24]