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〈論調〉 右傾化で政治、外交的危機に直面

 さる1月27日、外相の麻生は名古屋市で行われたある会合の場で「靖国神社」参拝問題と関連し、「英霊からしてみれば、天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳といった人はゼロだ」と力説し、「天皇陛下の参拝が一番だ」などと公言した。

 国家間の問題を考慮して発言を慎むのは、こんにちの政治的、外交的倫理である。

 問題は、なぜ日本の反動層が挑発的な妄動をためらわないのかということだ。

 現在、日本の極右反動勢力は国の軍国化、右傾化を執権野望の実現と密接に結び付けている。国民の敗北意識、敗戦意識を巧妙に刺激し、自分らの政治的人気を上げ、近づく自民党総裁選挙で有利な地位を占めようとしている。

 厳然たる歴史的事実を覆し、周辺諸国人民の感情を刺激し、国を軍国主義海外膨張野望の実現へと扇動しようとする日本反動層の策動がより深まっていることを示唆している。

 地理的に日本はアジアに位置している。アジアで孤立し、排斥されている日本が何かできると考えているなら、それは完全な誤算だ。軍国主義右傾化の道をひた走っている日本はこんにち、深刻な政治的、外交的危機に直面している。(民主朝鮮14日付論評)

[朝鮮新報 2006.2.24]