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6.15民族共同委 6.15を民族共同の記念日に北南当局に法制化建議へ

 【平壌発=姜イルク記者】2月24、25日に開城で行われた6.15共同宣言実践民族共同委員会(6.15民族共同委員会)では、昨年の統一運動の成果に基づき、今年もわが民族同士が力を合わせて運動を拡大発展させていくとして5項目で合意した。この中には、「6.15共同宣言発表日の6月15日を民族共同の記念日に制定する問題を協議し、これを北と南の当局に建議する」という事項も含まれる。祖国統一の新時代を切り開いた歴史的な日を民族共同の記念日として「法制化」することは、今年の統一運動における主要課題の一つだ。

昨年公式に提起

 6月15日を民族共同の記念日とすることは、昨年6月の6.15民族統一大祝典(平壌)で公式に提起された。6.15共同宣言発表5周年民族統一大会の名による「民族統一宣言」第2項は、「2000年6月15日は北と南が祖国統一の新時代を切り開いた歴史的な日である。われわれは民族の運命開拓で転換的意義を持つ6.15共同宣言が発表された日を『わが民族の日』と定め、民族共同で記念する」と指摘した。

 「わが民族同士」の理念を自主統一のための民族共同の思想精神的原動力と見なしている北側は、「民族統一運動史で特記すべきもう一つの出来事」(1月26日の朝鮮政府、政党、団体合同会議)だと評価している。

 6.15を民族共同の記念日として盛大に祝うことを伝統化する問題は、言葉ではなく実践に移す段階に入ったといえる。

 今回の実務会議で北側は、北と南の両委員会がより広範な階層の支持を引き出す一方、北南の当該法制定機関などに建議し、共同宣言発表6周年前に北の最高人民会議と南の国会で通過手続きを行い、北南で同時に制定する事業を終えるよう提案した。

 海外委員会は、支持署名運動を展開し北と南の当該法制定機関に早期採択を促す手紙を送るなどの方法で、この事業に賛同できると主張している。

「アリラン」観覧も

 北側は今年迎える6.15共同宣言発表6周年に大きな意義を付与している。1月26日の朝鮮政府、政党、団体合同会議における「全同胞に送るアピール」を通じて、自主統一、反戦平和、民族大団結の「3大愛国運動」を繰り広げるよう訴えるとともに、北と南、海外の政党、団体代表らと共に当局が参加する民族共同の統一大祝典を開催するよう提案した。

 今回の実務会議では、6.15民族共同委員会を強化する問題とともに▼6.15、8.15(朝鮮解放記念日)などを契機とした統一行事の開催▼部門別、階層別共同事業の活性化▼和解団結を促進する方向での大マスゲーム・芸術公演「アリラン」観覧事業の推進−などで合意した。

 今年の「アリラン」観覧事業は6.15民族共同委員会が中心となって組織する。再上演は昨年から噂されてきたが、公式文献として確認されたのは今回が初めて。時期はまだ明らかにされていない。

[朝鮮新報 2006.3.6]