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朝鮮代表 核軍縮が優先課題だと主張

 朝鮮代表は2日、ジュネーブ軍縮会議の全体会議で演説し、核軍縮が軍縮会議と国際社会に提起されるもっとも重大かつ優先的な課題になるという朝鮮の見解を示した。

 代表は、こんにち、国際関係に台頭している否定的な核政策と核ドクトリン、核兵器による脅威と恐喝は国際社会に大きな危惧の念を抱かせており、不安定と不信、悪い結果だけをもたらしているとし、次のように述べた。

 国連憲章に盛り込まれている主権平等の原則が尊重されず、国際関係において不平等と不均衡が持続している基本要因は不当な核政策と核ドクトリンに起因する。

 自国の核兵器は保存、強化しながらも他国の核活動を抑えようとする行動は、公正かつ平等な国際関係の樹立を否定することになる。

 このような核ドクトリンと核脅威が持続するかぎり、核拡散の温床も根絶されない。

 国際関係において力によって招かれる現存の不平等と不均衡を「有益」であると見なす観点は除去されなければならない。

 軍縮において基本は核軍縮である。われわれは、否定的な核ドクトリンの修正を求めることが今のところ「非現実的」であるという見解に同意できない。

 核兵器の完全な撤廃を実現する期間、さしあたり核優位ドクトリンの撤回、核脅威の撤回、核兵器の質的改善追求の中止、他国に展開した核武力の撤退、他国に提供した核の傘の撤回、核不使用保証の提供などを実践に移すことが必須、急務である。

 このような方向で核軍縮に向けた協議を始めることができると考える。

 われわれは、核軍縮に関する特別委員会を設け、それに関する協議を始めようとする提案を支持する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.3.14]