top_rogo.gif (16396 bytes)

朴長老と洪牧師に第8回ハンギョレ統一文化賞授与 「民族和解」と「平和構築」を一つに

 故文益煥牧師夫人の朴容吉長老、洪根洙牧師に21日、第8回ハンギョレ統一文化賞が授与された。

 同賞審査委員会は、朴容吉長老に代表される民族和解の流れと、洪根洙牧師に代表される平和統一の流れが合わさってより大きな力を発揮することを願い、両者を受賞者に選んだことを明らかにした。

 朴長老は故文牧師とともに民主主義と人権、民族の和解と統一のために活動し、南北関係が困難な状況に陥るたびに直接訪北し平和と統一のメッセージを伝えるなど、活路を切り開いてきた。

 とくに、1995年の金日成主席逝去1周年の際には単身で訪北し、民族和解の流れをつないだことで獄中につながれもした。現在は6.15共同宣言実践南側委員会名誉代表の任についている。

 洪牧師は牧会者としての道を歩む一方、「平和と統一を開く人々」「民族和解統一協議会」など40余の市民社会団体で活動しながら、女子中学生が米軍の装甲車にひき殺された事件、SOFA改定、国家保安法廃止、平和軍縮、平沢米軍基地拡張阻止運動などで常に先頭に立ってきた。

 同日、ソウル・中区のプレスセンターで開かれた受賞式でハンギョレ統一文化財団のピョン・ヨンユン理事長は、朴長老と洪牧師を受賞者に選んだ理由として、「今が『民族和解』の流れと『朝鮮半島の平和基盤構築』の流れが一つとなって『統一』を実現しなければならない時だと判断したから」であると述べた。

 また、「今日のこの授与が、平和統一運動の大きな流れを代表する朴容吉顧問と洪根洙代表を含め平和と統一の道で苦悩するすべての人たちが互いに対話し協議して、より大きな一つを成し遂げる契機になればと思う」と語った。

 朴長老は、「周辺国が干渉し過ぎるせいで南北関係が最近になって相当遅らされていることは残念で仕方がない」と民族の未来を心配しながらも、「わが民族の問題はわれわれが率先して自ら解決しなければならない」と強調した。

 洪牧師は式場を訪ねてきた知人の名前を一人ひとり呼びながら感謝のあいさつを伝え、龍山基地移転費用の負担拒否闘争と平澤米軍基地拡張反対闘争は「統一以後までも朝鮮半島に対する支配を貫徹しようとする米国の覇権戦略を粉砕、暴露、阻止するためのたたかいとつながっている」と述べ、「この賞はその道をもっと力強く歩んでいけとの激励と受け止める」と語った。

 授与式に参加した140余人は両統一元老の健康を願って花束を贈呈し、ともに記念撮影をした。

[朝鮮新報 2006.3.23]