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米、南合同軍事演習に関連し朝鮮外務省代弁人が談話、地域の平和と安全脅かし、北南関係に悪影響

 朝鮮外務省スポークスマンは23日、米軍が南朝鮮当局と共に25日から31日まで南朝鮮全域で大規模な「連合戦時増援演習」と「フォールイーグル」合同軍事演習を行うことと関連し、これを糾弾する談話を発表した。

 談話はまず、今回の戦争演習には、米本土と南朝鮮、海外に展開されている2万余人の米軍兵力と膨大な南朝鮮軍兵力が動員される点について指摘。

 同戦争演習が徹頭徹尾、朝鮮に対する侵略的かつ冒険的な核先制攻撃演習であるとして、次のように続けた。

 例年になく米軍のステルス戦闘爆撃機と原子力空母など最新鋭戦争手段と野戦兵力が南朝鮮とその周辺海域に大々的に投入され、上陸、渡河、空中打撃、縦深拡大など実戦を想定した各種攻撃訓練が大々的に行われる。

 とくに、米国がエイブラハム・リンカーン(原子力空母)が属した打撃戦団を今回の演習に参加させることにしたのは、朝鮮に対する一種の武力示威であり、米国の核先制攻撃策動がどれほど無謀で危険な段階に至ったのかを明白に示している。

 ブッシュ政権が南朝鮮当局に強く迫って駐南朝鮮米軍の「戦略的柔軟性」の合意を引き出したのに続き、最近、「先制攻撃論」を国家の安保政策ドクトリンに再設定した直後に強行しようとしている今回の戦争演習は、朝鮮半島と東北アジア地域における戦時作戦も念頭に置いたものであって、地域全般の平和と安全を脅かし、良好に発展していた北南関係にも悪影響を及ぼすことは自明である。

 米国は、朝鮮に対する制裁を強め、緊張状態を持続させて時間稼ぎをした場合、ある種の立場の変化を誘導することができると誤算しているようだが、時間は決してブッシュ政権にのみ有利なものではない。

 われわれは米国の対朝鮮圧殺企図が明白になった以上、それにいっそう強力な自衛的行動措置で対応することになる。

北側11、南側22、海外29の各団体も共同声明発表

 朝鮮中央通信などによると、6.15共同宣言実践北側委員会など北側の11の団体、祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部など南側の22の団体、在日本朝鮮青年同盟など海外の29の団体が23日、米国と南朝鮮の合同軍事演習強行を糾弾して共同声明を発表した。

 共同声明は、「連合戦時増援演習」と「フォールイーグル」合同軍事演習は米軍の再配置と迅速機動化、朝鮮半島に配備されている侵略兵器の先端化をさらに高める契機になり、南朝鮮の民衆はそれに関連する経済的負担を丸ごと負うことになるとして次のように指摘した。

 われわれは、民族同士が力を合わせて米国の核恐喝を粉砕し、平和守護、米軍撤退闘争で南朝鮮と米国の合同軍事演習を破たんさせるであろう。

 われわれは、南朝鮮を支配している米軍を追い出すため「わが民族同士」の旗印を高く掲げて民族大団結の大行進をいっそう力強く推し進めるであろう。

 わが民族が米国の核戦争演習騒動によって核の惨禍を被りかねない緊張したなかでもハンナラ党をはじめ反統一勢力は、南朝鮮、米国「同盟」を抱えてあがいている。

 「連合戦時増援演習」と「フォールイーグル」合同軍事演習に励まされて息巻いている反統一勢力を、われわれ6.15統一勢力は進歩の力で容赦なく打ちのめすであろう。

 米国と反統一勢力が核戦争軍事演習を繰り広げるほど、反戦平和を志向する朝鮮民族は一つに固く団結してそれに徹底的に真っ向から対応するであろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.3.28]