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RSOI、フォールイーグル 作戦計画「5027」を適用 南の市民団体 「戦争危機高める対北演習」と非難

 3月25日から31日まで連合戦時増員演習(RSOI)、フォールイーグル演習(FE)が強行された。30日には本番演習である韓米合同上陸演習が行われた。同日、同演習が行われている忠清南道泰安郡万里浦海水浴場をデモ隊が訪れ、「朝鮮半島で戦争の危機を高める対北戦争演習を中止せよ」とスローガンを叫んで、装甲車を体で遮るなど抗議活動を行った。

体張って装甲車遮断

今回の演習に投入された核空母エイブラハム・リンカーン [写真=聯合ニュース]

 演習場を訪れたのは「平和と統一を開く人々」、祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部をはじめとする社会団体メンバー20余人。

 同日午前8時50分から現地で演習に反対する記者会見を始めた。

 韓米国防当局は8時25分から海水浴場の中央に位置した臨時の中央指揮所でブリーフィングを行い、西海上には水陸両用の上陸装甲車40台が海水浴場内に入ってきたという。

 会見参加者は、「対北先制攻撃演習を中断せよ」などのスローガンを叫んで抗議した。

 9時頃、装甲車が海辺に入ってきたので、参加者は会見を中断して装甲車に立ち向かい進入を防ごうとした。

 40台の装甲車のうち米軍装甲車1台の前にプラカードや横断幕を掲げて遮断したところ、軍関係者が駆けつけ阻止しようとしたが、大きな衝突はなかった。

2万余の兵力を動員

韓米連合司令部首脳部 [写真=聯合ニュース]

 インターネットサイト「統一ニュース」によると、韓米連合司令部上陸戦演習のブリーフィングでは、「『作戦計画5027−04」』の第3段階2部が適用される」との国防部関係者が発言したという。

 「今回の演習が『定例の防御訓練』ではなく『対北専制攻撃』のための演習という批判が出ているなかで出てきた当局者の発言という点で、今後、波紋を呼びそうだ」(「統一ニュース」)

 「作戦計画」は、対北先制攻撃と「偶発的な有事」に対応した韓米連合司令部による共同の軍運用計画だ。

 1級の軍事機密で、5026、5027、5028、5029、5030などがある。

 米国の民間軍事安保研究所サイト「グローバルセキュリティー」によると、前の数字「50」は米国防総省作戦暗号の朝鮮半島地域を意味し、後の数字は状況に応じた細部計画だとされる。

 「5027」の構成は米軍の迅速抑制戦力配備(第1段階)、戦略目標破壊(第2段階)、北侵および大規模上陸作戦(第3段階)、占領地での軍事統制確立(第4段階)、南の政府主導下による統一(第5段階)となっている。

 29日には上陸演習のための「事前準備」が行われた。翌日には本番演習が行われた。

 今回の演習には米本土、ハワイ、沖縄に駐留する米軍3000余人と駐韓米軍1万7000余人の2万余兵力が参加したほか、ストライカー部隊、核空母エイブラハム・リンカーン号が投入された。

[朝鮮新報 2006.4.1]