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中国国防相が訪朝 金永南委員長らと会見 武力協力の強化ときずな確認

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は6日、平壌の万寿台議事堂で中国共産党政治局員で中央軍事委員会副主席の曹剛川・国務委員兼国防相(上将)と会見し、友好的な雰囲気のなかで談話を交わした。

 金委員長は、両国最高指導者の相互訪問により朝中関係が良好に発展している時期に訪朝した国防相を熱烈に歓迎し、国防相の今回の訪問は朝中友好、協力関係を発展させるうえで重要な契機になると述べた。また、両国の武力は久しい前から協力ときずなを強化してきたりっぱな伝統があるとして、朝中友好、協力関係をより強固にすべきだと語った。

 曹国防相は、朝鮮の同志たちの情熱的で友好的な歓待に深い印象を受けたと述べ、中国と朝鮮は山河がつながっている友好的な隣邦であるとして、老世代の指導者がもたらし育んだ中朝友好はこんにち、最高指導者同士の深い関心の中で日増しに強まっていると指摘した。そして、中朝関係が血で結ばれた関係であることに触れ、国際情勢の変化にかかわらず軍隊同士の団結をいっそう強化していくことについて述べた。

 金正角・人民武力部副部長、朝鮮人民軍の将官、軍官が同席した。中国人民解放軍の常万全・瀋陽軍区司令員(中将)、章沁生・総参謀長助理(少将)、張永義・海軍副司令員(少将)、劉亜洲・空軍副政治委員(中将)、中央軍事委員会辧公庁の曹育民副主任(少将)、その他の一行と武東和・駐朝中国大使、楊錫聯・大使館国防武官も参加した。

 また、朝鮮国防委員会第1副委員長の趙明禄・人民軍総政治局長(次帥)は5日、表敬訪問した曹国防相と会見した。

 趙第1副委員長は曹国防相の訪朝を熱烈に歓迎し、同志的かつ友好的な雰囲気のなかで談話を交わした。

 4日には金鎰武l民武力部長(次帥)と曹国防相間の会談が行われ、双方は朝中両国、両軍隊間の伝統的な友好、協力関係をいっそう発展させることと、相互の関心事となる問題について意見を交わした。金正日総書記への曹国防相の贈物が人民武力部長に伝達された。

 4日に平壌に到着した曹国防相一行は3日間の日程を終え6日、平壌を発った。

 金正角・人民武力部副部長、朝鮮人民軍の将官、軍官と武東和・駐朝中国大使、楊錫聯・大使館国防武官、大使館員らが見送った。

 これに先立ち5日、曹国防相一行は、錦繍山記念宮殿を訪ねて金日成主席に敬意を表した。

 同日、曹国防相は万景台を訪問し、大城山革命烈士陵と友誼塔に花輪を進呈したあと、金日成軍事総合大学を参観した。4日には平壌の人民文化宮殿で朝鮮人民軍功勲国家合唱団の公演を鑑賞した。

 朝鮮人民武力部は4日、中国国防相のため宴会を催した。

 金鎰普E人民武力部長が演説し、「われわれは友好的な雰囲気のなかで朝中両国軍隊間の友好、協力関係をより発展させていく問題をはじめ、共通の関心事となる問題に関する有益な意見を交わし、見解の一致を見た」と述べた。また、今後も、中国の同志との長期にわたる共同の努力によってもたらされ、両国軍隊と人民の心の中に深く根を下ろした朝中友好を重んじ、絶え間なく強化、発展させるため努力の限りを尽くすと強調した。

 さらに、中国の軍隊と人民が中国の特色をもった社会主義を建設し、全国の統一を実現し、中国人民解放軍を強力な精鋭武力に強化、発展させる活動でさらなる成果を収めるよう願った。

 曹国防相は演説で、中朝友好は両国の老世代指導者が残した貴重な遺産であるとし、中朝友好は両国における社会主義建設を促しただけでなく、地域の平和と安定を維持するうえでも重要な役割を果たしたと述べた。また、近年、朝鮮の軍隊と人民が金正日総書記を首班とする朝鮮労働党の指導のもとに自力更生、刻苦奮闘の精神を発揮して折り重なる難関を克服し強盛国家を建設する過程で大きな成果を収め、対外環境を改善するうえでも絶え間ない進展を遂げたとし、われわれはこれを心から喜んでいると指摘。中国人民は朝鮮人民が社会主義の発展方向を堅持し、朝鮮の同志が自国の実状に合う発展を積極的に模索し、朝鮮側が打ち出して堅持している自主、平和統一主張と国際環境を改善するために朝鮮が傾けている努力を支持すると述べた。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.4.8]