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〈8.15民族大祝典〉 8月14〜16日、平壌で開催

民族共助示す場に、「アリラン」観覧も

 【平壌発=李相英記者】自主、平和、民族大団合のための8.15民族大祝典(8.15民族大祝典)が8月14〜16日まで、北、南、海外の代表らの参加のもと平壌で行われる。

8.15民族統一大祝典は民族の共助志向を内外に示すことになるか(写真は昨年ソウルで行われた8.15民族大祝典閉幕式)

 今年の8.15民族大祝典開催問題を協議するため、今月15〜16日に6.15民族共同委員会実務会議が金剛山で行われ、行事の規模と内容などで合意した。

 「わが民族同士」の理念のもと民族共助に向かって進む同胞の統一への熱意を内外に示すこととなる今回の大祝典には、南側から約200人、海外側から150人が参加する予定だ。

 大祝典が行われる2泊3日の間には、開幕式及び8.15民族統一大会、マスゲームと芸術公演「アリラン」観覧、各階層別の決意集会及び閉幕式をはじめ、参観や宴会などさまざまなイベントが行われる。

 また、15日に行われる民族統一大会では北、南、海外の代表らが演説し共同決意文を採択することになっている。

 各階層別決意集会は、労働者、農民、青年、学生、女性、教育者、文学芸術、市民環境、言論、宗教などに分けて行われる。

 北南関係は昨年、「第2の6.15時代」と言われる新たな発展の局面に入った。昨年6月と8月には平壌とソウルで、歴史上初めて当局と民間がともに参加した民族共同行事が行なわれた。

 また、今年6月にも光州で「6.15民族統一大祝典」が盛大に行われ北、南、海外の統一熱気で盛りあがった。

 北側関係者は、光州での大祝典について「6.15共同宣言の旗印を高く掲げ、統一の門を開こうとする同胞の意志を示した」と評価した。

 今回の行事は、軍事訓練の一環として朝鮮が行ったミサイル発射に対して米国、日本などが対朝鮮圧迫攻勢をかけ朝鮮半島の軍事的緊張が高まる中で行われる。

 複雑な様相を呈す国際情勢は北南関係にも否定的な影響を及ぼし、6.15共同宣言の履行に新たな難関を作り出している。

 また、今月11〜13日に釜山で行われた第19回北南閣僚級会談は、外勢の肩を持って緊張高揚の責任追及を北側に対して行い、北南関係発展のための根本的な問題と関連する議論を拒否した南側の対話姿勢のため何の実りもなかった。一方で人道主義協力事業も中断されるなど北南当局間の対話と接触も行き詰まっている。

今回の8.15記念行事は北、南、海外がひとつとなって団結した姿で外部の干渉を退ける民族の共助志向を内外に示すことが期待される。

 南朝鮮での報道によると、8.15大祝典期間中の参観地として現在、万景台、万景台学生少年宮殿、チュチェ思想塔、凱旋門、金策工業総合大学電子図書館などが挙がっている。

 また、当局者の参加について、北側は8.15民族大祝典に当局代表団を参加させる立場を示し、南の当局代表団の参加も間接的に要請した。しかし南の統一部関係者は17日、8.15行事への政府代表団の参加についてまだ何も定まっていないと明らかにした。

 この問題と関連して南では、北南関係が厳しいときほど両者の活発な交流と対話が必要で、正面突破で問題を解決しようとする積極的な姿勢が(南の)政府に必要だとの指摘もある。

 8.15民族大祝典に向けた実務協議は来月8日に開催される予定だ。

[朝鮮新報 2006.7.25]