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〈論調〉 平和破壊する「ウルチフォーカスレンズ」

 米好戦階層が朝鮮を狙った軍事的行動を示している。米軍が南朝鮮軍とともに21日から「ウルチフォーカスレンズ」合同軍事演習を行おうとしているのがそれを実証している。公開されたところによると、「朝鮮半島有事の米軍と南朝鮮軍の協調手順を熟練」する目的で行われる今回の合同軍事演習には、海外駐屯米軍を含む多くの米軍と南朝鮮軍、最先端戦争手段が動員されるという。これは朝鮮半島情勢を戦争の局面に導く、許しがたい軍事的挑発であり、平和破壊行為だ。

 米軍が太平洋上で朝鮮に対する軍事的攻撃を仮想した「リムパック2006」合同軍事演習に続き、「ウルチフォーカスレンズ」合同軍事演習を再び行おうとするのは朝鮮半島で侵略戦争の火花を起こそうとする彼らの企てが無謀で厳重な段階に至っていることを示唆している。

 最近、南朝鮮駐在米軍司令官が朝鮮半島での戦争勃発を既定事実化しながら「戦争の最終目標」「軍事的支援」「国連軍司令部」の役割だとするなどと、好戦的な妄言を並べ立てた。これは米軍が朝鮮半島情勢を極度に緊張させ、機会が整えば朝鮮に反対する第2の朝鮮戦争挑発を公開的に宣布したのと変わりない。

 米軍は朝鮮に対する軍事的侵略を対朝鮮政策の基本として確定し、南朝鮮とその周辺にぼう大な侵略武力と現代的な戦争装備を引き入れている。南朝鮮駐屯米軍の「再配置」と「戦略的柔軟性」の美名の下にそれを侵略的攻撃型の武力に強化するための動きが強化されている。朝鮮半島周辺には大規模打撃集団が集結している。少し前、米軍の海外侵略遂行で悪名高い「エンタープライズ」号をはじめ戦闘艦船集団が南朝鮮に入港した。米軍は南朝鮮の烏山米軍基地に「U−2Sブロック20」型高空戦略偵察機を新たに配備した。米軍は「最新鋭イージスミサイル防衛能力」を備えた駆逐艦「マスティン」号を日本の横須賀基地に追加配置した。横須賀米海軍基地をはじめとする駐日米海軍基地の基本使命が朝鮮半島「有事」に「制海権」を掌握するのと同時に、米空軍と陸軍の迅速な投入を保障することを念頭に置いたとき、このような動きが何を意味するのか見当がつく。

 時を同じくして南朝鮮で「ウルチフォーカスレンズ」合同軍事演習を行うことは彼らの新たな戦争挑発企図が日ごとに露骨化し、厳重になるのを示している。

 このような深刻な状況下で朝鮮軍隊と人民が対米警戒心を高め、万端の態勢を整えることは当然のことだ。(労働新聞1日付論評)

[朝鮮新報 2006.8.4]