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ソウルで8.15自主平和大会 民族共助で平和統一を

 8.15自主平和汎国民大会が14〜15日、ソウルで行われた。南朝鮮−米国FTA(自由貿易協定)阻止、平沢米軍基地拡張阻止、対北制裁反対を訴えた今回の大会は、全国民衆連帯、統一連帯、平沢米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会など民間団体の主催で行われた。大会1日目(14日)には、8.15自主統一決意大会や農民、女性、青年学生などの部門別行事が行われ、2日目(15日)には、8.15自主平和汎国民大行進、2006自主平和汎国民大会などが行われた。

 14日に行われた8.15自主統一決意大会には約1万人が参加した。参加者らは朝鮮解放61周年を迎えた今日、運動の第1の課題が朝鮮半島の平和実現であることを再確認し、下半期の反米反戦平和戦線の構築に向けた活発な活動を展開していくことを決意した。

 統一連帯の韓相烈常任代表議長は、60年間に朝鮮民族が流した血と涙について訴え、「60年にわたる分断の歳月にわれわれは民衆を主軸として、自主、民主、統一の大行進を継続してきた。われわれは、わが民族同士の時代、統一時代を切り開いた」と声高に叫ぶと会場からは歓声が起こった。

 また韓代表議長は、「6.15の道を行けば統一は成し遂げられる」と述べる一方、反統一勢力によって妨害が激しさを増していることについても指摘した。そして「勝利の秘訣は一にも二にも団結」だと民族共助の重要性を強調した。

 この日のイベントでは6.15共同宣言が切り開いてきた道のりが映像で紹介された。統一への願いをこめた劇も上演された。また、2日から南朝鮮各地で統一への熱気を高めてきた「統一先鋒隊」の各部門の隊長らが舞台に上がり、参加者から拍手を浴びた。

 大会では決議文が発表され、▼6.15共同宣言を死守し実現する▼米国の戦争脅威を粉砕し朝鮮半島の永久平和の実現に向けたたかう▼南朝鮮−米国FTA、南朝鮮駐屯米軍の再配置など、南朝鮮と米国の同盟の侵略性と隷属性をいっそう深めるような企てを粉砕する全民衆的なたたかいを組織することなどを決意した。

 そして、同胞の力、民衆の力は団結から生まれるものだとし、自主統一を願う各界各層、各地域の全ての人々が、歴史と時代を回帰させる反動勢力を打破し、自主、民主、統一の時代を前進させるために総力を挙げてたたかっていこうと訴えた。

 全国農民会総連盟のムン・ギョンシク議長は、「わが民族が自主的に統一できる機運がかつてないほど高まっている」とし、「わが民族同士、6.15共同宣言を実現して一日も早く統一を成し遂げなければならない」と述べた。

 15日には2006自主平和汎国民大会が行われ、労働者、農民、女性、青年学生など5000人余りが参加した。大会では決議文が採択された。

 決議文は、米国は南朝鮮を自ら戦争基地として支配しながら、対北圧迫政策をいっそう強化し、朝鮮半島一帯の緊張を激化させていると指摘した。

 また、南朝鮮当局は米国の政策を先頭で貫徹しながら自主、平和、統一の土台を自ら切り崩していると述べた。

 米国が対北敵視政策を画策し、南に民族を離間させようとしても、自主と統一へ向けた民族の固い団結は決して壊れることはないと述べた。

 一方、8.15自主平和汎国民大行進(15日)には農民、女性、学生、青年、労働者など各界から集まった3000余人が参加した。参加者らは、統一旗や「わが民族同士」「自主統一」「民族共助」など平和統一を訴える思い思いのプラカードや旗を掲げ行進した。

[朝鮮新報 2006.8.17]