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キューバで第14回非同盟諸国首脳会議 金永南委員長 「制裁の帽子かぶり会談に臨まない」

6者会談の早期再開を支持

 キューバの首都ハバナで15〜16日、第14回非同盟諸国首脳会議(117カ国、1機構加盟)が行われ、自主的平和統一に向けた朝鮮人民の正義の偉業と朝鮮半島核問題の平和的解決に全面的な支持を示した。

 会議で採択された最終文献によると、国家、政府首班は、朝鮮半島の恒久的な平和と安全を保証することが朝鮮人民の共同の繁栄、ひいては東北アジアと世界の平和を保障するうえで重要であると認めつつ、2000年6月15日の歴史的な北南最高位級会談で発表された北南共同宣言にせん明されたとおり、団結した力で朝鮮半島の統一を実現するための朝鮮人民の真の努力を支持した。

 また、朝鮮半島の非核化が実現されるよう希望し、核問題を対話を通じて平和的に解決するうえで6者会談が持つ重要性を強調しつつ、会談の早期再開を支持した。これに関連し、9.19共同声明の原則とその迅速かつ円滑な履行に支持を表明した。

 朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は16日、会議で演説し、公正な新国際秩序の樹立を主張した。

 金永南委員長は、米国は6者会談共同声明での自分の公約を覆し、われわれに一方的な制裁を加えることで6者会談を膠着状態に陥らせ、その展望を計り知れない局面へと情勢を導いたと指摘。このような状況を無視してわれわれに無条件で会談復帰を要求するのは、何によっても正当化できず、われわれは決して米国の制裁の帽子をかぶったままでは会談に臨まないと強調した。さらに、朝米間の核問題は、米国がわれわれの自主権と選択を尊重し、敵視政策を平和共存政策にかえ、朝鮮半島とその周辺ですべての核兵器と核戦争脅威を根源的に一掃する時にのみ最終的に解決されると述べた。

 また、本会議が現情勢に対処した非同盟運動の活動方向を立てるうえで特別な注目を払うべき問題などについて語った。

各国首脳らと会談

 金永南委員長は15日、ハバナに到着した。ハバナの空港では金永南委員長を歓迎する儀式が行われた。

 金永南委員長は15、16の両日、会議に参加しているイラン、モンゴル、クロアチア、ジンバブエ、アルジェリアの各大統領、タイ首相、マレーシア首相、ベトナム主席、キューバ国家評議会副議長、ブルネイ副首相、イラン、ガボン、シンガポールの各外相、キューバ共産党国際部長などと会見した。

 イランのマフムード・アハマディネジャド大統領は会見の席上、イランは朝鮮との関係を極めて重視しているとし、両国間の双務関係を全面的に拡大、発展させることはイラン政府と人民の揺るぎない意志であると述べた。

 また金永南委員長は18日、キューバ国家評議会のラウル・カストロ第1副委員長と会い、談話を交わした。

 席上、金永南委員長は、金正日総書記がキューバ共産党第1書記で国家評議会議長であるフィデル・カストロ・ルス首相の健康を気遣う慰労の言葉を伝えた。

 第1副委員長は、キューバと朝鮮は国際情勢の変化に関係なく引き続き前進していると述べながら、両国は対外政策でも主要国際問題でも一致した立場を堅持すると言明した。

 一方、金正日総書記へのカストロ・ルス首相からの贈物が17日、金永南委員長に伝達された。

非同盟首脳会議 金永南委員長の演説

[朝鮮新報 2006.9.22]