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〈論調〉 米特別軍事法廷設置法案を非難

 ブッシュ政権が秘密監獄設置と過酷な審問を法制化し、あくどい拷問を容認しているのは、米国にファシズムを合法的に復活させ、ファッショ体制を樹立しようとする危険極まりない行為だ。

 米国で最近、ブッシュ大統領が秘密監獄設置と「テロ容疑者」を裁く特別軍事法廷の設置を認める法案に署名し、チェイニー副大統領は「テロ容疑者」を水中に押し込むぐらいの拷問は必要な方法だと公言した。

 世界には多くの国があるが、米国のように秘密監獄設置と過酷な審問を法制化し、あくどい拷問を公然と容認している国はない。

 第2次世界大戦中、ファッショドイツが国内は言うまでもなく、占領した欧州諸国に数多くの収容所、監獄を設置し、自国のファッショ体制に反対する人であれば国籍に関係なくすべて逮捕して残忍に拷問、虐殺し悪名をとどろかせた。

 新世紀に入って米国がその身震いするファッショ犯罪の歴史を繰り返している。

 すでに公開されたように米国は欧州諸国に秘密収容所を設置し、巧妙に運営してきた。

 グアンタナモ米海軍基地監獄をはじめ米軍の監獄では収監者をもてあそんでいる。拷問、虐殺など、あくどい人権侵害蛮行はファッショドイツ絞刑吏の行為さながらだ。

 ブッシュ集団は、米国の魔手が届く世界のすべての地域で反米的な人士と戦闘員を強制連行、誘拐、拉致して秘密監獄に監禁し、過酷な審問と拷問、果ては意のままに軍事裁判に付して処刑することで反米勢力を鎮圧し、国際的な反米気運を静めようとしている。

 歴史は、米国の人権抹殺罪悪を厳正に決算するであろう。(8日付労働新聞論評)

[朝鮮新報 2006.11.16]