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6.15南側委 金剛山紀行運動を推進 「市民の力で統一の象徴守ろう」

 南朝鮮のインターネット新聞、統一ニュースなどによると、6.15共同宣言実践南側委員会(以下6.15南側委員会)は11日から「平和と統一の掛け橋! 金剛山紀行運動」をスタートさせた。運動は、米国の干渉などで危機に瀕している金剛山観光事業を市民の力で守り、発展させていこうと企画されたもの。

 第一弾として、6.15南側委員会京畿本部の会員800余人が11日から12日まで1泊2日の日程で金剛山観光を行った。

 北側の女性案内員は、「久しぶりにたくさんの人が金剛山を訪れてくれたので、とてもうれしい。南側で統一のために力を尽くしていると聞いて、喜びもひとしおだ」と笑顔で話した。

 近所の人の紹介で、家族4人でツアーに参加したというチョン・ソニムさん(39)は、「正直、行く前は『帰ってこられなくなるのでは』と思ったりもしたが、快適でいい旅になった」と感想を述べた。

 チョン・ソンリョルさん(73)一家は、家族9人が総出で金剛山を訪れた。チョンさんは、「とてもすばらしい景色だった。娘のおかげで初めて来ることができた。もう一度訪れたい」と、喜びを隠さなかった。

 11日夜に現地で行われた6.15京畿本部の記念式典で同本部のハン・トスク共同代表は、「金剛山の地を一歩一歩踏みしめる、それ自体が統一への願いになる」と述べた。

 現代峨山金剛山事業所のキム・ヨンヒョン総所長も、「観光事業の中止が騒がれる中で金剛山を訪れてくれた方々に感謝したい」と述べ、北南間の和解と協力事業における金剛山観光の重要性を強調した。

 式典で読み上げられた平和宣言文は、「金剛山観光は南の人々が北を往来し、統一についての考えを深める南北和解と統一の象徴」だと指摘し、「戦争のない平和な朝鮮半島にするために力を合わせて努力する」と強調した。

 式典終了後参加者らは、観光事業の継続と発展を願ってろうそくを手に持ち、宿舎まで行進した。

 6.15京畿本部のアン・ヨンウク事務処長は、「南側の他の地域でもいろいろな行事を企画して、運動の流れが確固たるものになればうれしい。絶え間なく人々が訪れて観光事業を活性化させることが、民間交流を途切れさせず、その根幹を守ることにつながる」と述べた。また、京畿本部でも市単位での中小規模の行事を連続して企画していると明らかにした。

他団体も相次いで

 6.15南側委員会は金剛山紀行運動を、「南北関係復元事業の一環」として位置付けている。「米国が金剛山観光事業の平和的性格について難癖をつけるなどの越権行為を行う中で、同事業が南北関係維持の重要な象徴になっている」との認識の下、「核問題が対話を通じた平和的解決の方向にシフトしている状況で、南北関係の修復が南側の立場を強化することにもつながる」との判断を示している。

 南側の関係者は、第1次として年内に1万人ほどを募集した後、来年の新年行事を金剛山で行い、3月中旬頃まで第2次紀行運動を実現させたいとしている。

 6.15北側委員会でも、金剛山紀行運動を歓迎するファクスを南側に送った。

 関係者は、北側が今回の運動について、「民族的和解を実現しようとする気持ちから出発したものであると考え、大いに歓迎する」とのメッセージを送ってきたことを明らかにし、「今後、金剛山紀行の過程で南と北の観光団の出会いも期待できるだろう」と話した。

 一方、「わが民族一つになる運動本部」は17日から金剛山紀行運動を展開する。また、8つの市民団体で構成された「金剛山へ行こうキャンペーン推進委員会」は、24日から26日まで「2006年金剛山文化芸術祝典」を現地で開催し、キャンペーンを本格的にスタートさせる予定だ。

[朝鮮新報 2006.11.17]