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金剛山・神渓寺が復元 北南共同で落成式

「過去ざんげし統一へと進む道」 「戦争防止、平和守護、民族団結」

 金剛山にある神渓寺復元を記念し北南共同による落成式が19日、現地で行われ、350人あまりの僧侶、仏教徒らが参加した。2004年4月の着工式後、同年11月に大雄殿の落成式が行われたが、今回2年ぶりに極楽殿や羅漢殿など7棟が完成し、2回目の落成式を迎えることになった。

 とくにこの日の落成式には、大韓仏教曹渓宗の智冠総務院長、朝鮮仏教徒連盟中央委員会のユ・ヨンソン委員長が並んで座り、神渓寺復元が北南共同の関心と祝福の中で落ち着いていっていることを示している。

 式にはまた、金剛山8周年記念式に参加した現代峨山の玄貞恩会長と尹万俊社長、国会の統一外交通商委員会の金元雄議員、丁世鉉・民族和解協議会代表常任議長、統一連帯の韓相烈常任代表ら各界人士が参加。北側からは仏教徒連盟に所属する僧侶、名勝地総合開発会社のチャン・ウヨン社長、文化保存指導局のリ・ウィファ副局長、アジア太平洋平和委員会関係者ら20人あまりが参加した。

 式であいさつした智冠総務院長は「南北の7千万同胞と2千万仏教徒と共に統一民族史の一ページを飾っている金剛山・神渓寺復元の喜びを共に分かち合おうと思う」として、「神渓寺の復元は過去をざんげして許し、民族和合と統一の道へと進むことだといえる」とその意味を強調した。

 仏教徒連盟のユ・ヨンソン委員長も祝辞を述べ、「過去3年間、外国勢力と反統一保守勢力の妨害を克服しながら神渓寺を共同で復元する過程を通じて、民族共存の模範、北南仏教徒の仏心和合した姿と統一意志をうまく示した」としながら、「今後いかなる困難があろうとも、互いの意思を合わせて民族統一の象徴として歴史に長く伝えられるであろう神渓寺の復元を来年まで必ず終えなければならない」と強い意志を表明した。

 また、「今日のこの落成式が6.15共同宣言の基本精神であるわが民族同士の旗印のもと、戦争を防ぎ平和を守護し、民族の和解と団結、協力と連帯を強化し祖国統一を促進させるのに貢献するものと確信する」と述べた。

 落成式に参加した仏教徒と来ひんらは両手を合わせ、「民族の和合と平和と統一の基盤である神渓寺の永遠の繁栄を祈願」した。

 式後、北南の参加者らが羅漢殿の扁額除幕式を開き、大雄殿前で記念撮影した。

妨害は時代の流れに逆行 金剛山観光8周年式典も

 最近、米高官らが相次いで中止を要求している金剛山観光。そうした圧力にも負けず、観光は中断なく続けられており、18日には金剛山観光8周年記念式が現地で行われ、620席を埋め尽くす大盛況となった。

 尹万俊・現代峨山社長は金剛山観光が経てきたう余曲折を振り返りながら、「困難に直面する度に現代と北のアジア・太平洋平和委員会が互いに協力し合いながら乗り越えてきた」として、「金剛山観光は南北和解と協力の象徴だ」と強調した。

 北側の名勝地総合開発会社のチャン・ウヨン社長は祝辞で、「1998年11月18日、南の東海港から出港の鼓動をあげた初の観光船が、分裂と対決の障壁を超えて19日金剛山高城港に錨を下ろしてからいつの間にか8年が過ぎた」と述べた。

 チャン社長は、「わが民族の団結と統一を望まない外国勢力と、それに追従する反統一勢力は、半世紀ぶりに開かれた金剛山への道に遮断棒を下ろし、北南関係を再び不信と対決の過去に戻そうと、いつにも増してあがいている」と強調しながら、「これは時代の流れに逆行し全同胞の願いに挑戦する犯罪行為として決して許されるものではない」と指摘した。

 与党・開かれたウリ党の金元雄議員は、「わが民族の共同の財産と認識されている金剛山観光事業は分断の錠を開くカギ」だと述べる一方、「朝鮮半島の平和定着と分断克服に寄与する国だけが友邦であり、金剛山観光を中断せよと内政干渉する国は真の友邦にはなりえない」と米国をけん制した。

[朝鮮新報 2006.11.24]