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〈論調〉 総連抹殺を狙った弾圧 「薬事法違反」口実の強制捜索

 日本反動の反総連策動が極限に達している。さる11月27日にも日本の警視庁公安部は数百人の警官を動員して各総連機関と同胞宅を強制捜索した。

 今年5月に、ある在日朝鮮人女性が祖国訪問のために「万景峰92」号に乗船する際、健康管理に必要な医薬品を持っていこうとしたのが「薬事法違反」になるとして、その調査を口実にしたのである。すでに解決された問題であるにもかかわらず、半年以上も経った今になって言いがかりをつけヒステリックな騒動を繰り広げたのもそうだが、より見過ごせないのは彼女が総連関係者であるとの理由で自宅はもちろん、所属する総連渋世支部事務所、ひいては東京都本部会館など各総連機関を強制捜索したことだ。その後、女性を連行した日本反動は彼女を犯人扱いし、彼女が持っていこうとした薬品が誰かの「生物兵器製造」に転用可能などと根拠もなしにでっち上げられた情報などで反総連の世論操作に血眼になっている。これは日本反動の道徳的低劣さを再び見せつけるものであり、朝鮮と総連に対する極限に達した敵対感から出発した犯罪行為である。

 今、日本反動がいわゆる「薬事法違反」をうんぬんして卑劣な謀略劇をでっち上げ、それを口実に一大騒動を繰り広げている背景には、総連に「違法行為」に携わる団体のレッテルを張り全面弾圧、抹殺の口実にしようとする重大な犯罪的企図がある。

 実際に日本反動は、高齢の同胞女性が自分の健康のために持っていこうとした薬品にけちをつけ、彼女の人権を乱暴に蹂躙するとともに、その事件を口実に総連東京都本部会館などの総連機関を捜索対象に定め、弾圧の魔手を伸ばしている。弁護士や同胞らの強い抗議も無視したまま総連東京都本部会館に押し入った警察官らは、あげくのはてには歌舞団の部屋と管理員室をはじめとする各所まで不法に捜索しようとした。祖国訪問新潟出張所に対する捜索はもっと破廉恥であった。警察当局は鍵の業者まで動員して錠のかかった出張所の門をこじ開け、事務所と祖国往来記念館、倉庫までくまなく調べた。

 日本反動のこのような不法な行為は今回初めてではなく、ずいぶん前から計画的に行われている反総連策動の一環である。少し前にも日本は100余カ国の国連加盟国が支持して国連舞台に提出した人種主義、外国人排斥と関連した決議案に米国とともに反対票を投じた。それが総連を抹殺し在日朝鮮人に対する弾圧と迫害をより悪らつに行う目的から出発したことは、今回の事件を通じてもより明白になった。

 総連組織と在日朝鮮人に対する日本の右翼反動の卑劣な中傷と弾圧、人権侵害行為は、朝鮮の尊厳に対する侵害行為であり政治的挑発だ。それは、ひいては人権と人道主義、国際法に対する侵害、蹂躙でもある。在日朝鮮人が日本に住むようになった歴史的経緯から見ても、総連の合法的な地位から見ても、彼らの権利を保障し優待する代わりに酷い弾圧と迫害を続けるのは絶対に許されない蛮行である。

 過去、朝鮮民族の前に犯した罪を謝罪し補償する代わりに、ヒステリックな反総連、反朝鮮策動にいっそう猛威をふるい総連と在日朝鮮人に対する弾圧と迫害に携わる日本反動の行為は、全朝鮮民族の憤激を呼び起こしている。

 日本反動は、朝鮮人民の胸中で活火山のように燃えている日本に対する敵意を正しく見て、朝・日関係を爆発的な状態に追い込む無分別な反朝鮮、反総連行為をただちにやめなければならない。(労働新聞5日付論評)

[朝鮮新報 2006.12.8]