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核問題解決危うくする挑発行為 米軍司令官の発言を非難、祖平統代弁人

 祖国平和統一委員会のスポークスマンは12日、南朝鮮駐屯米軍司令官が来年歴代最大規模の南朝鮮、米国「連合戦時増員訓練」(RSOI)を実施すると発言したことについて、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 今まで米国が南朝鮮好戦勢力とともにわれわれを狙った合同軍事演習を実施する時は、事前に公式発表を行ってきたが、合同軍事演習を実施する前年から「歴代最大規模」などと演習の規模を明らかにしたのは今回が初めてである。

 これは朝鮮半島の平和と安定を願う朝鮮民族と、平和を愛する世界の人々の志向と念願に対する公然たる挑戦であり、情勢を対決と戦争の局面に追い込む、絶対に許すことのできない挑発行為である。

 朝鮮半島の非核化と平和の実現のため開かれる6者会談を目前にして、米軍部の公式人物である南朝鮮駐屯米軍司令官がこのような暴言を吐いたことについて、われわれは重大視せざるをえない。

 「平和」だ、「戦争終了」だという米国の言葉が、われわれを騙し内外世論を誤った方向へ導こうとする詐欺にすぎず、彼らが追求するのは対決と戦争のみであるということを明白に示している。

 朝鮮半島情勢を極度に緊張させ、事態を軍事的対決と戦争の局面に引っ張っていこうとする張本人は、ほかでもない米国である。

 われわれは米国の反朝鮮戦争策動を決して傍観せず、強力な自衛的措置をもって断固として対処していくだろう。

 米国は、自らの無分別な北侵戦争挑発策動が朝鮮半島核問題の前途を暗いものにし、より重大な事態をもたらすであろうということをはっきりと認識して、「連合戦時増員訓練」をはじめとする危険な北侵戦争演習を無条件に中止しなければならない。

米軍維持費増額決定でも

 一方、同委員会のスポークスマンは14日に発表した談話で、南朝鮮当局が米国の圧力に屈して南朝鮮駐屯米軍維持費用を増やすことで合意したことに言及、「民族の尊厳と利益は眼中になく親米事大と屈従に狂った勢力の許し難い反民族的行為」であると糾弾した。

 スポークスマンは、今回の交渉を通じて米国は口先では「南朝鮮駐屯米軍の削減」「北を侵攻する意思はない」と言っているが、実際は南朝鮮を軍事基地として占領し続け、北侵の準備をさらに推し進めようとする野望を露わにしたと指摘した。また、南朝鮮当局は「自主国防」「南北協力」を唱えているが、「米国にこびへつらい余命を維持しようとしていることをはっきり示している」と指摘した。

 そして、南朝鮮人民が反米自主の旗じるしのもと、米軍の占領を終わらせるたたかいに立ち上がることを訴え、米国と南朝鮮当局者は、南朝鮮駐屯米軍の撤退を求める6.15時代の流れを直視するべきであると強調した。

[朝鮮新報 2006.12.18]