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朝鮮半島出身者の遺骨問題 「守る会」、総連、民団が正確な調査を要請、群馬県も「ゼロ回答」

 「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑(朝鮮人、韓国人強制連行犠牲者追悼碑)を守る会」の猪上輝雄事務局長と横田英明氏、総連群馬県本部の李和雨副委員長兼総務部長、民団群馬本部の趙武雄副団長兼事務局長が12日、群馬県庁を訪れ、朝鮮半島出身者の遺骨調査を正確に行うよう求めた。

 群馬県は日本政府の遺骨に関する情報提供依頼に対して「ゼロ回答」していた。しかし昨年、藤岡市の西蓮寺で朝鮮人と思われる遺骨がみつかったほか、太田市の金龍寺には11体の遺骨が安置されており、朝鮮人の慰霊碑もある。

 「守る会」は、自身の活動状況と遺骨調査状況を説明し、「慰霊碑(太田)に当時の市長の名前も刻まれているのにゼロ回答とは問題だ」と県の調査不備を指摘。県で行なわれた調査の方法や政府への報告内容などの公表を求める小寺弘之知事あての要請書を提出した。

 また同日、一行は新井利明・藤岡市長と面会し、西蓮寺でみつかった遺骨の経過について報告。埋、火葬許可原簿など資料の公開と閲覧を求める要請書を提出した。新井市長はすぐに担当部長を呼び、時間をかけてでも調べるよう指示した。【群馬県朝鮮人強制連行真相調査団事務局】

[朝鮮新報 2006.1.17]