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ボンで6.15 6周年統一講演会 北南の駐独大使が参加

基準は「わが民族同士」の理念

 統一ニュースによると、北南の両駐ドイツ大使が同席して6.15共同宣言実践6周年統一講演会が5月28日、ボンで開かれた。南と北の参加者は「祖国統一方針」「6.15共同宣言以後の南北和解協力の発展方案」などのテーマで討論した。

 北の洪昌一大使は「外国勢力の反対にも屈することなく、6.15北南共同宣言の旗じるしのもとに一つとなって、北にいようが南にいようが海外にいようが統一偉業の主体として自主統一、民族大団結、反戦平和の3大愛国運動を力強く繰り広げよう」とあいさつした。

 南の李秀赫大使も「今は交流協力が深まっており、これを実質的な統一へとつなげるために、時代が求める共存と繁栄の章が開かれるよう、より積極的な南北の対話を通じて互いの理解の幅を広げよう」と述べた。

 つづいて行われた祖国統一方針をテーマにした第1会議では、南側の高有煥・東国大教授が朝鮮解放後に発足した南の8つの政権の統一方案の変化について説明した。教授は「南側は冷戦時代、88年の7.7宣言時代、92年の南北同時国連加盟、そして2000年6.15時代を迎えた今、金大中、盧武鉉政権の和解、協力政策を最後の統一展望として示さねばならない」として、「実際に統一を迎えるためには、より質の高い交流が必要だ」と強調した。

 これに対し北側のチョン・キプン祖国統一研究院室長は、「民族の誇りを取り戻すためには祖国統一が民族史的課題となる」と熱弁をふるった。

 室長は「72年の7.4北南共同声明で採択された自主、平和統一、民族大団結の原則と80年の高麗民主連邦制統一方案、そして93年の祖国統一全民族大団結10大綱領が、北側が6.15時代まで堅持してきた原則であり統一方案」だと説明したうえで、「今日における祖国統一の基準は『わが民族同士』の理念の中にすべてが含まれている」と強調した。

 6.15共同宣言以後の北南和解協力の発展方案をテーマに討論が行われた第2会議で朝鮮アジア太平洋平和委員会のチョ・ミョンナム上級研究員は「6.15が北と南をつなぎ、6.15が朝鮮半島の平和を守った」としたうえで、「6.15宣言以前は対決のための北南対話だったとすれば、6.15時代は過去の体面中心と形式主義をなくし実体のある会談、往来によって対話のための対話が始まった」と評価した。「加速度を出して走る機関車を誰も止められることはできない」との表現でチョ研究員は現状を説明。「今後外部の圧力や妨害があるとしても、現在までの実りが統一の肥やしとなるだろう」と指摘した。

 アリランの合唱で始まった講演会終了後、参加者はライン川に浮かぶ遊覧船上で宴会を催した。

[朝鮮新報 2006.6.1]