top_rogo.gif (16396 bytes)

〈論調〉 駐南米軍再編の危険性

 米国は、従来のように広い戦線に米軍武力を展開して大規模な戦争を行う方法ではなく、比較的規模が小さく機動力の高い米軍部隊を動員して速戦即決する新しい戦争方法を導入しようとしている。これが、削減の看板のもとで米国が米軍再編を推し進める背景である。

 米国は一部の地域における削減をとなえているが、武力をほかの所へ移すだけで全般的に武力が削減されるわけではない。

 海外駐屯米軍の再配置において特別に注目される地域は東北アジアである。

 米国は「戦略的柔軟性」という看板のもとで南朝鮮占領米軍を地域紛争に迅速に介入できるよう柔軟に変身させようとしている。

 南朝鮮占領米第2師団を「独立的な遠距離作戦」能力を持つ「広域機動軍」に再編する策動が推し進められている。

 南朝鮮占領米軍武力の作戦圏を朝鮮半島だけでなくアジア太平洋地域に拡大し、この地域諸国に対する先制攻撃を狙って行われているところに米国の南朝鮮占領米軍再編の危険性がある。(労働新聞5月27日付論説)

[朝鮮新報 2006.6.2]